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今日の謡の稽古は、『海人』の1回目。

今日からの稽古は、『海人』になりました。
今日の場面は、藤原房前が、讃岐の志度の浦で亡くなったと聞き、追善のために志度の浦に向かう場面です。

子方、ワキ、立衆「いずるぞなごり三日月の。出ずるぞ名残り三日月の。
   都の西に.いそがん。

ワキ「天地のひらけし恵み久かたの。天の児屋根の御ゆずり。
子方「房の大臣とはわが事なり。さてもみずからが御母は。
   讃州志渡の寺。房と申す浦にして。
   むなしくならせ給いぬるとうけたまわりて候えば。
   いそぎかの浦に下りて。追善をもなさばやと思い候

ワキ、立衆「ならわぬ旅に奈良坂や.帰り都の山かくす春の霞ぞ.うらめしき。
   三笠山今ぞ榮えん.この岸の。

立衆「今ぞ榮えんこの岸の。
ワキ、立衆「南の海に急がんと。ゆけば程なく津の國や。
   こや日の本の始めなる。淡路のわたり末近く。
   鳴戸の沖に音するは.泊まり定めぬあま小舟.泊まり定めぬ.あま小舟。
   うき旅なれどたらちねの.為と思えば.急がれて。
   日数つもりの.雪の空

立衆「日数積りの雪の空。
ワキ、立衆「夜晝となくゆく程に。
   名にのみ聞きし讃岐の國.房の浦につきにけり.房の浦に.つきにけり。


今日の部分には特に難しい謡はありませんでした。


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【子方・・】
子方とは子役のことでしょうか?
子供がお母さんの供養に、房崎へむかうのですね。
何処らへんなんでしょうね。やっぱり、津というから・・・あのあたり。

お仕舞。
歌も、スローテンポや、弱い音のほうが、しっかりお腹の力が必要と言われますが同じなのですね。

お正月の舞い初めの御準備ですか?
【Re: 子方・・】
草笛さん、こんばんは。

子方”は、能で12歳ぐらいまでの子どもが演じる役のことです。
“子役”とかなり近いですが、能の場合、大人であるべき役をあえて子どもが演じることがあるので、少し異なります。

国栖」(天武天皇)や「花筐」(継体天皇)など、天皇のような高貴な役は子方ですることがほとんどです。これは、雲上人の清廉潔白さを象徴的に表すとされています。

また、「船弁慶」では、義経子方が演じます。これは、静御前との別れの場面で男女の生々しさを消し、純粋な哀れさを強調するためとされています。

この「海人」での藤原房前(“房”と表記されています)も既に大臣になっていますが、子方が演じます。これは、この曲の主題である母の愛を強調するためといわれています。
場所は香川県の志度の浦のようです。

来年は少し遅めですが、1月16日に初謡・初舞会が予定されており、そのために稽古をしています。
草笛さんもお正月にステージがありますか?
【なるほど・・】
高貴な人や、なまなましさを消すために・・子方を使うと言う発想は日本人らしいですね。
なんというか奥ゆかしいと言うのかな?
それ以上に・・発想が素敵ですよね。日本文化は洗練されている。

クリスマスを盛大にやって・・夏はパリ祭で・・というスケジュールです。
やっぱり洋物ですから。(*^_^*)
合間にちょこちょこステージが有ります。
「人前で歌ってこそ・・」という主義の先生ですので。
それにしても、集客が一苦労です。
【人前で…】
草笛さん、いつもコメントありがとうございます。

私も、師匠から「舞台に立って人に見られないと上達しない」と昔は良く言われました。
そういえば、最近、言われてないと思っていましたが、先日、他のお弟子さんには今でもおっしゃっていました。
う~ん、ついに“舞台に出ればいいってもんじゃないよ”と思われるようになってしまったか……

草笛さんと違い、稽古不足でも平気で人前に出てしまう自分を反省しつつ、新しい年を迎えたいと思っています。
来年もよろしくお願いします。

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kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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