2009/11/22 22:56:09
特別展「妙心寺 禅の心と美」を見に行きました。
名古屋市博物館では、明日(2009年11月23日)まで、特別展「開山無相大師650年遠諱記念 妙心寺 禅の心と美」が開催されています。
※名古屋市博物館のサイトの特別展「開山無相大師650年遠諱記念 妙心寺 禅の心と美」のページ:http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji091010.html

この展覧会は4章で構成されていました。
第1章 妙心寺の開創
ここでは、妙心寺を創建した花園天皇と、花園天皇に迎えられて妙心寺を開創し、明治天皇から無相大師と謚された関山慧玄にまつわる品々が展示されていました。
妙心寺が所蔵する中国・明代の「瑠璃天蓋」が印象に残りました。
第2章 妙心寺派の高僧と文化
ここでは、全国の妙心寺派の寺院の仏像や仏画、また、江戸時代の僧・白隠慧鶴の描いた禅画が展示されていました。
伸びやかな筆使いで描かれている東観音寺(愛知県豊橋市)所蔵の「達磨図」(白隠慧鶴)がすばらしかったです。
第3章 戦国武将と妙心寺派寺院
妙心寺派の寺院には、多くの戦国武将が帰依したため、戦国時代に隆盛を極めたそうです。
ここでは、妙心寺派の寺院に残る室町将軍や戦国武将の肖像画が数多く展示されていました。
中でも、教科書などでよく見たことのある妙興寺(愛知県一宮市)所蔵の重要文化財「足利義教像」の実物を見ることができたのは、今回の展覧会に出品されていることを知らなかったので、望外の喜びでした。
第4章 ゆかりの名宝
妙心寺は、応仁の乱で炎上したのちに、細川勝元・政元父子によって復興し、その後、戦国大名たちの寄進によって数多くの塔頭が創建されたとのことです。
ここでは、これらの塔頭の室内を飾っていた狩野派の襖絵や屏風が展示されていました。
ポスターやパンフレットにも使われている重要文化財「龍虎図屏風」(狩野山楽)や重要文化財「花卉図屏風」(海北友松)は圧巻でした。
※「花卉図屏風」:名古屋市博物館のサイトから
ここでは、妙心寺の塔頭の一つ春光院(京都市右京区)にある「銅鐘 IHS紋入」も見ることができました。
この鐘は通称“南蛮寺の銅鐘”で、キリスト教の教会で用いられていた鐘とされ、側面の周囲に十字架とIHS(ギリシア語で、キリスト)を組み合わせた文様が鋳出されています。
※「銅鐘 IHS紋入」:春光院のサイト(英文)から
また、この地方の妙心寺派寺院が所蔵する当地にゆかりの画家による襖絵や天井絵なども展示されており、中でも徳源寺(名古屋市東区)の天井絵「雲龍図」(川合玉堂)には見るものを圧倒する迫力がありました。
※「雲龍図」:徳源寺のサイトから

今日の名古屋は、午後3時ごろから雨になりました。
私は午後3時半頃に入館しましたが、翌日が最終日ということもあり、閉館間近の時間になっても館内は大混雑でした。
名古屋市博物館では、明日(2009年11月23日)まで、特別展「開山無相大師650年遠諱記念 妙心寺 禅の心と美」が開催されています。
※名古屋市博物館のサイトの特別展「開山無相大師650年遠諱記念 妙心寺 禅の心と美」のページ:http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji091010.html

この展覧会は4章で構成されていました。
第1章 妙心寺の開創
ここでは、妙心寺を創建した花園天皇と、花園天皇に迎えられて妙心寺を開創し、明治天皇から無相大師と謚された関山慧玄にまつわる品々が展示されていました。
妙心寺が所蔵する中国・明代の「瑠璃天蓋」が印象に残りました。
第2章 妙心寺派の高僧と文化
ここでは、全国の妙心寺派の寺院の仏像や仏画、また、江戸時代の僧・白隠慧鶴の描いた禅画が展示されていました。
伸びやかな筆使いで描かれている東観音寺(愛知県豊橋市)所蔵の「達磨図」(白隠慧鶴)がすばらしかったです。
第3章 戦国武将と妙心寺派寺院
妙心寺派の寺院には、多くの戦国武将が帰依したため、戦国時代に隆盛を極めたそうです。
ここでは、妙心寺派の寺院に残る室町将軍や戦国武将の肖像画が数多く展示されていました。
中でも、教科書などでよく見たことのある妙興寺(愛知県一宮市)所蔵の重要文化財「足利義教像」の実物を見ることができたのは、今回の展覧会に出品されていることを知らなかったので、望外の喜びでした。
第4章 ゆかりの名宝
妙心寺は、応仁の乱で炎上したのちに、細川勝元・政元父子によって復興し、その後、戦国大名たちの寄進によって数多くの塔頭が創建されたとのことです。
ここでは、これらの塔頭の室内を飾っていた狩野派の襖絵や屏風が展示されていました。
ポスターやパンフレットにも使われている重要文化財「龍虎図屏風」(狩野山楽)や重要文化財「花卉図屏風」(海北友松)は圧巻でした。
※「花卉図屏風」:名古屋市博物館のサイトから
ここでは、妙心寺の塔頭の一つ春光院(京都市右京区)にある「銅鐘 IHS紋入」も見ることができました。
この鐘は通称“南蛮寺の銅鐘”で、キリスト教の教会で用いられていた鐘とされ、側面の周囲に十字架とIHS(ギリシア語で、キリスト)を組み合わせた文様が鋳出されています。
※「銅鐘 IHS紋入」:春光院のサイト(英文)から
また、この地方の妙心寺派寺院が所蔵する当地にゆかりの画家による襖絵や天井絵なども展示されており、中でも徳源寺(名古屋市東区)の天井絵「雲龍図」(川合玉堂)には見るものを圧倒する迫力がありました。
※「雲龍図」:徳源寺のサイトから

今日の名古屋は、午後3時ごろから雨になりました。
私は午後3時半頃に入館しましたが、翌日が最終日ということもあり、閉館間近の時間になっても館内は大混雑でした。