2009/09/20 21:51:05
今日から秋の彼岸です。
“暑さ寒さも彼岸まで”の言葉どおり、名古屋でもここ数日めっきり秋らしくなりました。
さて、芭蕉には秋の句がたくさんありますが、今日はその中から誰もが知っているこの一句を紹介します。
座右之銘
人の短をいふ事なかれ
己が長をとく事なかれ
物いへば 唇寒し 秋の風 (芭蕉)
この句は誰もが知っている有名な句ですが、“教訓の句”であると誤解されていると思います。
多くの慣用句辞典などでは、この句の意味を“人の悪口を言えば、後味の悪い思いをするということ。また、よけいなことを言うと、そのために災いを招くということ。”と説明しています。
これは、この句の前に添えられている「座右之銘 人の短をいふ事なかれ 己が長をとく事なかれ」という詞によるものと推測されます。
しかし、この詞は、芭蕉の死の2年後にあたる元禄9(1696)年に弟子の中村史邦によって編纂された『芭蕉庵小文庫』において追加されたものだそうです。
“軽み”をめざした芭蕉に教訓は似合わないと思います。
“暑さ寒さも彼岸まで”の言葉どおり、名古屋でもここ数日めっきり秋らしくなりました。
さて、芭蕉には秋の句がたくさんありますが、今日はその中から誰もが知っているこの一句を紹介します。
座右之銘
人の短をいふ事なかれ
己が長をとく事なかれ
物いへば 唇寒し 秋の風 (芭蕉)
この句は誰もが知っている有名な句ですが、“教訓の句”であると誤解されていると思います。
多くの慣用句辞典などでは、この句の意味を“人の悪口を言えば、後味の悪い思いをするということ。また、よけいなことを言うと、そのために災いを招くということ。”と説明しています。
これは、この句の前に添えられている「座右之銘 人の短をいふ事なかれ 己が長をとく事なかれ」という詞によるものと推測されます。
しかし、この詞は、芭蕉の死の2年後にあたる元禄9(1696)年に弟子の中村史邦によって編纂された『芭蕉庵小文庫』において追加されたものだそうです。
“軽み”をめざした芭蕉に教訓は似合わないと思います。