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今日から『小督』の稽古を始めました。

前回の稽古で、『三井寺』が終了しました(もちろん、一応最後までいったというだけのことで、決してきちんと謡えるようになったというわけではありません…念のため)ので、今日から謡の稽古は『小督』になりました。
小督』は、平家物語に題材をとった直面物の現在能です。
今日は、中入りまで(この能は前場が非常に短いのです)、稽古しました。

ワキ「これは高倉の院に仕え奉る臣下なり。さても小督の局と申して。
   君の御寵愛の御座候。中宮は又正しき相国の御息女なれば。
   世の憚りをおぼし召しけるか。
   小督の局暮に失せ給いて候。君の御なげき限りなし。
   昼は夜のおとどにいらせ給い。
   夜は又南殿にあかさせ給い候所に。小督の局の御行方。
   嵯峨野の方に御座候よしきこしめし及ばせ給い。
   大膳の大夫仲國をめし。
   急ぎ御行方を尋ねて参れとの宣旨を蒙りて候ほどに。
   只今仲國が私宅へといそぎぎ候。いかにこの屋の内に仲國の渡り候か。

シテ「御前に候。
ワキ「いかに仲國。これは宣旨にて候。さても小督の局の御行方。
   嵯峨野の方に御座候よし君きこしめし及ばせ給い。
   急ぎ尋ねて参れとの御事にて候。

シテ「宣旨畏つて承り候いぬ。さて嵯峨にてはいか様なる所ときこし召し候ぞ。
ワキ「只片折戸したる所とばかりきこし召し及ばせ給いて候。
シテ「げにげに賎が屋には。片折戸と申す物の候まつた。
   今夜は八月十五夜名月の夜なれば。琴ひき給わぬ事あらじ。
   小督の局の御しらべをよつく聞き知りて候ほどに。
   御心やすくおぼし召され候えと。くわしく申しあげければ。

ワキ「この由奏聞申しければ。御感のあまり忝くも。寮の御馬を賜るなり。
シテ「時の面目畏りて。
地謡「やがていづるや.秋の夜の。やがていづるや秋の夜の。
   月毛の駒よ心して。雲井にかけれ時の間も。いそぐ心のゆくえかな。
   いそぐこころの.ゆくえかな。

<中入>


今日の所は、ほとんどが詞なので、あまり難しい箇所はありませんでした。謡本を見ると次の稽古は難しそうですが…。

仕舞『黒塚』は、「ただよいめぐる安達が原の。黒塚に隠れ住みしも、あさまになりぬる浅ましや恥かしのわが姿やと。いう声はなおもの凄じく。」の部分を稽古しました。
久しぶりに2週続けての稽古だったので、記憶力の衰えている私でも前回のことを忘れずにいることができました。



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kinkun

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