2009/01/08 20:21:01
「思い立ったが吉日」とは、
“何かしようと思い立った日が、それをするのによい日である。思い立ったらすぐにやるのがよい。”という意味の慣用句です。
江戸時代からよく使われてきた言い回しだそうですが、「思い立つ日を吉日」という言い方が、能『唐船』、狂言『川上』、幸若舞『築島』にあり、これを出典とする説もあるようです。
能『唐船』から
ソンシ、ソイウ「唐土船の楫枕。夢路ほどなき。名残かな。
これは唐土明州の津に。
そんしそいうと申す兄弟の者なり。
さてもわが父官人は。ひと年日本の賊船にとらわれ。
きのうきょうとは思えども。十三回にはやなりぬ。
あまりに父の恋しさに。いまだこの世にましまさば。
今一度対面申さんと。
思い立つ日を吉日と.船のとも綱.ときはじめ。
明州河を.おし渡り。明州河を.おし渡り。
海まんまんと分け行けば。はや日の本もほの見えて。
心づくしの果にある。忍びし妻を.松浦潟。
波路はるかに行くほどに。
名にのみ聞きし筑紫路や.箱崎に早く着きにけり.箱崎に早く.着きにけり。
※能『唐船』のあらまし:http://www.syuneikai.net/tousen.htm
1月11日に開催される第37回名古屋春栄会では、連吟で『唐船』のキリの部分が謡われる予定です。
“何かしようと思い立った日が、それをするのによい日である。思い立ったらすぐにやるのがよい。”という意味の慣用句です。
江戸時代からよく使われてきた言い回しだそうですが、「思い立つ日を吉日」という言い方が、能『唐船』、狂言『川上』、幸若舞『築島』にあり、これを出典とする説もあるようです。
能『唐船』から
ソンシ、ソイウ「唐土船の楫枕。夢路ほどなき。名残かな。
これは唐土明州の津に。
そんしそいうと申す兄弟の者なり。
さてもわが父官人は。ひと年日本の賊船にとらわれ。
きのうきょうとは思えども。十三回にはやなりぬ。
あまりに父の恋しさに。いまだこの世にましまさば。
今一度対面申さんと。
思い立つ日を吉日と.船のとも綱.ときはじめ。
明州河を.おし渡り。明州河を.おし渡り。
海まんまんと分け行けば。はや日の本もほの見えて。
心づくしの果にある。忍びし妻を.松浦潟。
波路はるかに行くほどに。
名にのみ聞きし筑紫路や.箱崎に早く着きにけり.箱崎に早く.着きにけり。
※能『唐船』のあらまし:http://www.syuneikai.net/tousen.htm
1月11日に開催される第37回名古屋春栄会では、連吟で『唐船』のキリの部分が謡われる予定です。