福井順章師が急逝されました。

金春流能楽師の福井順章師が14日に急逝され、今日、奈良県高市郡明日香村のご自宅で葬儀がいとなまれました。
先月16日の奈良金春会で、能『阿漕』のシテを勤められたと聞いていましたので、突然の訃報に本当に驚きました。

葬儀の開始時刻の午後1時には雨もやみ、読経の始まった頃には薄日が差していましたが、出棺の頃になって再び雨が降り出しました。まるで、参列者の涙が雨になったかのようでした。
出棺の前に、私も参加させていただいて、金春流の参列者で『融』を謡いました。

影かたむきて明け方の。雲となり雨となる。
この光陰に誘われて。月の都に。入りたもう粧い。
あら名残惜しの面影や。名残惜しの．面影。

飛鳥の里を訪れたのは、20年ぶりぐらいでした。駅が新しくなっていました。


〔近鉄吉野線・飛鳥駅〕

近いうちに、再度、飛鳥の里を訪れ、福井順章師を偲びながら、遺跡を廻りたいと思っています。