2008/11/01 20:06:39
今日の謡の稽古は『唐船』の2回目。
このところ、『敦盛』、『柏崎』と地謡の稽古が続いていたので、7月5日の稽古以来、およそ4か月ぶりに謡の稽古は『唐船』に戻りました。
今日の場面は、福岡・箱崎に捕らえられている中国人祖慶官人が日本でできた二人の息子(日本子)と共にいつものように野飼いに出て、日本に来てからのこと、祖国に残してきた二人の息子(唐子)のことを思い出している場面です。
シテ「いかにあれなる童ども。野飼いの牛を集めつつ。
はやはや家路に急ぐべし。
日本子(二人)「かかる業こそもの憂けれ。
シテ「よしわれのみか.天の原。
シテ、日本子(二人)「たなばたの。たとえにも似ぬ身のわざの。
牛牽く星の。名ぞしるき。
シテ「秋咲く花の野飼いこそ。
シテ、日本子(二人)「老のこころの。慰めなれ。
シテ「これは唐土明州の津に。祖慶官人と申す者なり。
われ計らざるに日本に捕らわれ。牛馬をあつかい草刈り笛の。
高麗唐土をば名にのみ聞きて過ぎし身の。
あら故郷恋しや。かくて年月を送るほどに二人の子を持つ。
また唐土にも二人の子あり。かれらがことを思う時は。
それも恋しくまったこれもいとおしし。ひとかたならぬ箱崎の。
二人の子どもなかりせば。
地謡「老い木の松は雪折れて.この身の果は.いかならん。
あれを見よ野飼いの牛の.声声に。野飼いの牛の.声声に。
子故にものや思うらん。いわんや人倫においておや。
わが身ながらも.おろかなり.わが身ながらも.おろかなり。
いざや家路に帰らん.いざや家路に帰らん。
風邪が完治していないせいか、声が出にくかったので、今日は少し謡うのに苦労しました。
このところ、『敦盛』、『柏崎』と地謡の稽古が続いていたので、7月5日の稽古以来、およそ4か月ぶりに謡の稽古は『唐船』に戻りました。
今日の場面は、福岡・箱崎に捕らえられている中国人祖慶官人が日本でできた二人の息子(日本子)と共にいつものように野飼いに出て、日本に来てからのこと、祖国に残してきた二人の息子(唐子)のことを思い出している場面です。
シテ「いかにあれなる童ども。野飼いの牛を集めつつ。
はやはや家路に急ぐべし。
日本子(二人)「かかる業こそもの憂けれ。
シテ「よしわれのみか.天の原。
シテ、日本子(二人)「たなばたの。たとえにも似ぬ身のわざの。
牛牽く星の。名ぞしるき。
シテ「秋咲く花の野飼いこそ。
シテ、日本子(二人)「老のこころの。慰めなれ。
シテ「これは唐土明州の津に。祖慶官人と申す者なり。
われ計らざるに日本に捕らわれ。牛馬をあつかい草刈り笛の。
高麗唐土をば名にのみ聞きて過ぎし身の。
あら故郷恋しや。かくて年月を送るほどに二人の子を持つ。
また唐土にも二人の子あり。かれらがことを思う時は。
それも恋しくまったこれもいとおしし。ひとかたならぬ箱崎の。
二人の子どもなかりせば。
地謡「老い木の松は雪折れて.この身の果は.いかならん。
あれを見よ野飼いの牛の.声声に。野飼いの牛の.声声に。
子故にものや思うらん。いわんや人倫においておや。
わが身ながらも.おろかなり.わが身ながらも.おろかなり。
いざや家路に帰らん.いざや家路に帰らん。
風邪が完治していないせいか、声が出にくかったので、今日は少し謡うのに苦労しました。
『きんくん さん』へ
色々な事が重なって『ぶっつけ本番!』となりました【名古屋金春会】のお疲れが、心身ともに『繊細』でいらっしゃいますので、新しい『謡』と『仕舞』のお稽古は大変だった事でしょう…。
『体力には自信満々?』でも、『精神的にバテバテ⇒(@_@;)ξ…』となっていらした師匠のK・H先生は、無事に『復活?!』なさっていらっしゃいましたでしょうか?…。これからも『師匠・皆様方』共にお忙しく大変かと存じますが、どうかお体に気を付けてお過ごし下さいませ!
☆…因みに、およその来年の『観能予定』としまして、【名古屋金春会のもうお一人の『おシテ』⇒H・M先生】関係へ2回、【奈良金春会のK・H先生】の舞台へ1回(※『奈良美人の姫君』とお約束しましたので!)という風に、大体の予定を決めました…。
『鬼の顎を外してしまいそう…。』な話で恐縮ですが…。
まだまだ『予定変更』も十分過ぎる程考えられますので、【名古屋金春会】も楽しみにしております。
長々と失礼致しました。⇒m(__)m
色々な事が重なって『ぶっつけ本番!』となりました【名古屋金春会】のお疲れが、心身ともに『繊細』でいらっしゃいますので、新しい『謡』と『仕舞』のお稽古は大変だった事でしょう…。
『体力には自信満々?』でも、『精神的にバテバテ⇒(@_@;)ξ…』となっていらした師匠のK・H先生は、無事に『復活?!』なさっていらっしゃいましたでしょうか?…。これからも『師匠・皆様方』共にお忙しく大変かと存じますが、どうかお体に気を付けてお過ごし下さいませ!
☆…因みに、およその来年の『観能予定』としまして、【名古屋金春会のもうお一人の『おシテ』⇒H・M先生】関係へ2回、【奈良金春会のK・H先生】の舞台へ1回(※『奈良美人の姫君』とお約束しましたので!)という風に、大体の予定を決めました…。
『鬼の顎を外してしまいそう…。』な話で恐縮ですが…。
まだまだ『予定変更』も十分過ぎる程考えられますので、【名古屋金春会】も楽しみにしております。
長々と失礼致しました。⇒m(__)m
Youさん、いつもコメントありがとうございます。
もう、来年の予定を決められたのですね。
私も来年は奈良金春会に行こうと思っていますので、奈良でお会いできるかもしれませんね。
もう、来年の予定を決められたのですね。
私も来年は奈良金春会に行こうと思っていますので、奈良でお会いできるかもしれませんね。
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