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笠寺や 漏らぬ岩屋も 春の雨

貞亨4(1687)年、芭蕉44歳のときの句です。
名古屋市南区笠寺観音(天林山 笠覆寺)の『笠寺縁起』に感動して芭蕉が贈った奉納の発句とのこと。
現在、笠寺観音には芭蕉の句碑があり、「笠寺やもらぬ岩屋も春乃雨」と記されています。

今日の名古屋は、春雨の一日でした。
芭蕉が春雨を呼んだ句では、次の2句が有名です。

春雨や 二葉に萌ゆる 茄子種

春雨や 蜂の巣つたふ 屋根の漏り


最初の句は、元禄3(1690)年47歳のときに伊賀で、次の句は、元禄7(1694)年51歳のときに、深川の芭蕉庵で詠んだ句です。

春雨を詠んだ句にについて、芥川龍之介が『芭蕉雑記』で、蕪村芭蕉を比較しています。

『芭蕉雑記』(芥川龍之介)

八 同上 〔参考:七 耳

芭蕉の俳諧の特色の一つは目に訴へる美しさと耳に訴へる美しさとの微妙に融け合つた美しさである。西洋人の言葉を借りれば、言葉の Formal element と Musical element との融合の上に独特の妙のあることである。これだけは蕪村の大手腕も畢に追随出来なかつたらしい。下に挙げるのは几董の編した蕪村句集に載つてゐる春雨の句の全部である。

春雨やものかたりゆく蓑と笠

春雨や暮れなんとしてけふもあり

柴漬や沈みもやらで春の雨

春雨やいざよふ月の海半ば

春雨や綱が袂に小提灯


  西の京にばけもの栖みて久しく
  あれ果たる家有りけり。
  今は其沙汰なくて、
春雨や人住みて煙壁を洩る

物種の袋濡らしつ春の雨

春雨や身にふる頭巾着たりけり

春雨や小磯の小貝濡るるほど

滝口に灯を呼ぶ声や春の雨

ぬなは生ふ池の水かさや春の雨


  夢中吟
春雨やもの書かぬ身のあはれなる




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kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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