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今日は、ビスケットの日だそうです。

今日の名古屋は、風は強かったですが、日差しには春が感じられる一日でした。
ビスケットというと思い出す新美南吉の童話「正坊とクロ」を紹介します。

新美南吉(本名:渡辺正八)は、大正2(1913)年7月に愛知県半田市に生まれます。そして、大正10(1921)年、8歳のときに母の生家の養子となり、新美に姓が変わります。
昭和6(1931)年に、半田中学を卒業し、小学校の先生になるために師範学校を受験しますが、体が弱くて入学できず、母校の半田第二尋常小学校の代用教員となります。しかし、8月には退職します。
正坊とクロ」は、『赤い鳥』の昭和6年8月号に、南吉が初めて入選し、掲載された童話です。南吉が18歳のときの作品です。


『正坊とクロ』(新美南吉)



 村むらを興行して歩くサーカス団がありました。十人そこそこの軽業師と、年をとった黒くまと馬二とうだけの小さな団です。馬は舞台に出るほかに、つぎの土地へうつっていくとき、赤いラシャの毛布などをきて、荷車をひくやくめをもしていました。
 ある村へつきました。座員たちは、みんなで手わけして、たばこ屋の板かべや、お湯屋のかべに、赤や黄色ですった、きれいなビラをはって歩きました。村のおとなも子どもも、つよいインキのにおいのするそのビラをとりまいて、おまつりのようによろこびさわぎました。
 テントばりの小屋がかかってから、三日めのお昼すぎのことでした。見物席から、わあっという歓声といっしょに、ぱちぱちと拍手の音がひびいてきました。すると、ダンスをおわったお千代さんが、うすももいろのスカートをひらひらさせて、舞台うらへひきさがってきました。つぎは、くまのクロが出る番になっていました。くまつかいの五郎が、ようかん色になったビロードの上着をつけ、長ぐつをはいて、シュッシュッとむちをならしながら、おりのそばへいきました。
「さあ、クロ公、出番だ。しっかりたのむよ」
と、わらいながらとびらをあけましたが、どうしたのか、クロはいつものように立ちあがってくるようすが見えません。おやと思って、五郎がこごんでみますと、クロはからだじゅうあせだくになって、目をつむり、歯をくいしばって、ふといいきをついているのです。
「たいへんだ、団長さん。クロがはらいたをおこしたらしいです」
 団長もほかの座員も、ドカドカとあつまってきました。五郎は団長とふたりがかりで、竹の皮でくるんだ、黒い丸薬をのませようとしましたが、クロはくいしばった口からフウフウあわをふきふき、首をふりうごかして、どうしても口をひらきません。しばらくして、ピリピリッとおなかのあたりが波をうったと思いますと、クロは四つんばいになって、おりの中をこまのようにくるいまわりました。それから、わらのとこにドタリとたおれて、ふうッと大きくいきをふいて、目をショボショボさせています。
 見物席のほうからは、つぎの出しものをさいそくする拍手の音が、パチパチひびいてきます。そこでとうとう、道化役の佐吉さんが、クロにかわって、舞台に出ることにしました。そのとき、だれかが、
「正坊がいたら、薬をのむがなあ」
と、ためいきをつくようにいいました。団長は、
「そうだ。お千代、正坊をつれてこい」
と、ふといだみ声でめいじました。お千代は馬を一とうひきだして、ダンスすがたのまま、ひらりとまたがると、白いたんぼ道を、となり村へむかってかけていきました。




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【私の姉の可愛い勘違い?!】
【ビスケット⇒私の姉の場合は(^_^;)…。】

 私の姉が幼かった頃の可愛い(?!)勘違いの話です。 子どもの歌にも『ビスケットの歌』という有名な歌が有るのは皆様ご存知でしょうか?!(※…『ポケットをたたくとビスケットは1つ~♪』という歌詞で始る歌です。)
 私の姉は子どもの時に、その歌の意味を【ポケットをたたく度に、ビスケットが粉々になって、それでビスケットが増えていくんだぁ!!】という【可愛い勘違い⇒(^_^;)…】をしていたそうです。

☆…またまた『身内のどうでもいい話?!』を書き込みしてしまい、どうもすみませんでした。
【ふしぎなポケット】
Youさん、コメントありがとうございます。
私もあの歌は、「ビスケットの歌」だと思っていましたが、「ふしぎなポケット」というのが正しい題名だということがわかりました。

ふしぎなポケット
(作詞:まど みちお、作曲:渡辺 茂)

ポケットの なかには
ビスケットが ひとつ
ポケットを たたくと
ビスケットは ふたつ

もひとつ たたくと
ビスケットは みっつ
たたいて みるたび
ビスケットは ふえる

そんな ふしぎな
ポケットが ほしい
そんな ふしぎな
ポケットが ほしい


まど みちおさんは、「やぎさんゆうびん」の作詞で有名な童謡の作詞家で、渡辺茂さんは、「たき火」の作曲で有名な童謡の作曲家とのこと。
同じ二人のコンビの童謡に「ぞうさん」もあるそうです。
でも、こんなポケットがあるといいですね。
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kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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