軒端の梅

今日は、彰子が入内した日です。

藤原道長の娘・彰子〔永延2(988)年〜 承保元(1074)年〕は、長保2(1000)年の2月25日に一条天皇に入内します。
そして、既に中宮だった定子皇后と呼ばれるようになり、彰子中宮となり、前代未聞の一帝二后となります。
彰子女房には、紫式部和泉式部赤染衛門伊勢大輔などがおり、当代一流の文芸サロンを形成していました。
その彰子(上東門院)の発願によって、長元3(1030)年に造営されたのが東北院です。
藤原道長が建立したのが法成寺の東北にあったので、東北院と名付けられたと言われています。
その東北院にある和泉式部が愛情をそそいでいたという白梅軒端の梅です。
その軒端の梅和泉式部の霊が現れるのが、能『東北』です。

和泉式部の歌と言えば、百人一首に入っている

あらざらむ この世のほかの 思ひ出に
        いまひとたびの 逢ふこともがな


が有名ですが、梅の花を呼んだ歌では、

むめの香を 君によそへて みるからに
        花のをりしる 身ともなるかな


が知られています。

現在も、軒端の梅と呼ばれている白梅の木は、東北院にあります。ただし、東北院は火事で焼失後、元禄6(1693)年に現在の地(京都市左京区浄土寺真如町83)に移ったそうです。
そろそろ、満開になっている頃でしょうか。

テーマ : 能楽 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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