2008/01/26 20:39:01
謡『安宅』の稽古は、今日が4回目
今朝の名古屋は、氷点下の冷え込みとなり、冷たい一日でした。
ただ、天気はよかったので、日当たりのよい室内は暖かかったです。
今日は、安宅の関についた義経と弁慶たち一行が、東大寺大仏再興の勧進の山伏と偽って関所を通ろうとしますが、関守に山伏は一人も通さないと言われ、斬られるのならば最後の勤めをしたい伝える場面です。
ワキ「いかに客僧関が候。
シテ「これは南都東大寺建立の為に。
国国をめぐり勧進を申し候。北陸道をばこの聖承つて。
一紙半銭を選はず。勧め申す勧進聖にて候。
勧進におん入り候え。
ワキ「なかなかの事勧進には参り候べし。
ただしこの関に限って山伏を止め申し候。
シテ「その謂は候。
ワキ「語って聞かせ申そう。
さても頼朝義経ご兄弟のおん中不和にならせたまい。
義経は都の住居叶わせたまわず。十二人の作り山伏となり。
奥州秀衡を頼みおん下向のよし頼朝聞こしめし及ばせたまい。
国国に新関をすえ。
山伏をかたく選み申せとのおん事にて候ほどに。
一人も通し申すまじく候。
シテ「しばらく。頼朝よりの仰せには。
さようの作り山伏をこそ選べとは仰せあるべけれ。
さてわれら如きの眞のの山伏をもおん留め候べきか。
太刀持「ようのか.わなおしやっそ。
きのうも山伏を三人まで切ってかけてすは。
シテ「それが判官殿か。
ワキ「ご問答は無益。とにかく通し申すまじく候。
シテ「さてはわれらをも止めては誅したもうべきか。
ワキ「なかなかの事。
シテ「ああ粗忽のご沙汰候いてご後悔候な。言語道断。
かかる不運なる所へ参り逢いて候ものかな。
さあらば最後の勤めをして尋常に斬らりょうずるにて候。
皆皆ご覚悟候え。いかに申し候。
さあらば最後の勤めをして尋常に斬らりょうずるにて候。
少しの暇をたまわり候え。これにて聴聞申そうずるにて候。
治承4(1180)年、平重衡の南都焼き打ちにより、東大寺の大仏殿が焼け落ち、本尊盧舎那大仏が大破します。しかし、平家の滅亡後、大勧進となった俊乗房重源のもと、全国に勧進聖が派遣され、大仏再建のための寄付を募ります。この事業には、後白河法皇や頼朝も協力します。だから、弁慶はこの勧進の山伏になりすまそうとしたのでしょう。
今朝の名古屋は、氷点下の冷え込みとなり、冷たい一日でした。
ただ、天気はよかったので、日当たりのよい室内は暖かかったです。
今日は、安宅の関についた義経と弁慶たち一行が、東大寺大仏再興の勧進の山伏と偽って関所を通ろうとしますが、関守に山伏は一人も通さないと言われ、斬られるのならば最後の勤めをしたい伝える場面です。
ワキ「いかに客僧関が候。
シテ「これは南都東大寺建立の為に。
国国をめぐり勧進を申し候。北陸道をばこの聖承つて。
一紙半銭を選はず。勧め申す勧進聖にて候。
勧進におん入り候え。
ワキ「なかなかの事勧進には参り候べし。
ただしこの関に限って山伏を止め申し候。
シテ「その謂は候。
ワキ「語って聞かせ申そう。
さても頼朝義経ご兄弟のおん中不和にならせたまい。
義経は都の住居叶わせたまわず。十二人の作り山伏となり。
奥州秀衡を頼みおん下向のよし頼朝聞こしめし及ばせたまい。
国国に新関をすえ。
山伏をかたく選み申せとのおん事にて候ほどに。
一人も通し申すまじく候。
シテ「しばらく。頼朝よりの仰せには。
さようの作り山伏をこそ選べとは仰せあるべけれ。
さてわれら如きの眞のの山伏をもおん留め候べきか。
太刀持「ようのか.わなおしやっそ。
きのうも山伏を三人まで切ってかけてすは。
シテ「それが判官殿か。
ワキ「ご問答は無益。とにかく通し申すまじく候。
シテ「さてはわれらをも止めては誅したもうべきか。
ワキ「なかなかの事。
シテ「ああ粗忽のご沙汰候いてご後悔候な。言語道断。
かかる不運なる所へ参り逢いて候ものかな。
さあらば最後の勤めをして尋常に斬らりょうずるにて候。
皆皆ご覚悟候え。いかに申し候。
さあらば最後の勤めをして尋常に斬らりょうずるにて候。
少しの暇をたまわり候え。これにて聴聞申そうずるにて候。
治承4(1180)年、平重衡の南都焼き打ちにより、東大寺の大仏殿が焼け落ち、本尊盧舎那大仏が大破します。しかし、平家の滅亡後、大勧進となった俊乗房重源のもと、全国に勧進聖が派遣され、大仏再建のための寄付を募ります。この事業には、後白河法皇や頼朝も協力します。だから、弁慶はこの勧進の山伏になりすまそうとしたのでしょう。
『きんきん さん』へ
【師匠】と同じく(?!)…。【優雅な三番目物】の素敵な舞が仕上がります事をお祈りしています。
因みに『きんくん さん』方をご指導されていらっしゃる肝心の(?!)【師匠】の今年初の『金春会:東北・おシテ』の舞台は、【優雅に決まったのでしょうか?!⇒(^_^;)…。】
☆…こんな書き込みを【師匠様々】に拝見されてしまうと、『なんて事言うてんねん!!』という【有り難~い『お言葉』】を頂戴してしまいそうで、少々顔が【(^_^;)…】となってしまいそうです…。
【師匠】と同じく(?!)…。【優雅な三番目物】の素敵な舞が仕上がります事をお祈りしています。
因みに『きんくん さん』方をご指導されていらっしゃる肝心の(?!)【師匠】の今年初の『金春会:東北・おシテ』の舞台は、【優雅に決まったのでしょうか?!⇒(^_^;)…。】
☆…こんな書き込みを【師匠様々】に拝見されてしまうと、『なんて事言うてんねん!!』という【有り難~い『お言葉』】を頂戴してしまいそうで、少々顔が【(^_^;)…】となってしまいそうです…。
Youさん、こんばんは。
稽古のときに、20日の国立の舞台のことは全く話に出ませんでした。…ので、無事に終了したものと思います。
優雅かどうかは、ご本人に直接お聞きください。
昨日、NHKのテレビで放映された高橋汎師の『芭蕉』を途中から見ました(録画するのを忘れて出かけてしまいましたので…)。後場しか見ることができませんでしたが、後場の装束と舞が、芭蕉の精のはかなさにぴったりで、心の緊張がほぐされるようなひとときをすごすことができました(通しで見たかったです)。
稽古のときに、20日の国立の舞台のことは全く話に出ませんでした。…ので、無事に終了したものと思います。
優雅かどうかは、ご本人に直接お聞きください。
昨日、NHKのテレビで放映された高橋汎師の『芭蕉』を途中から見ました(録画するのを忘れて出かけてしまいましたので…)。後場しか見ることができませんでしたが、後場の装束と舞が、芭蕉の精のはかなさにぴったりで、心の緊張がほぐされるようなひとときをすごすことができました(通しで見たかったです)。
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