2007/09/26 20:41:57
ふじの山
その後、竹取の翁と嫗は、血の涙を流して、悲嘆に暮れ、「誰のための命であろうか。かぐや姫がいなくなってしまった今となっては、「不死の薬」などいらない。」と嘆き、そのまま病に臥せってしまいます。
頭中将は、御所へ帰り、かぐや姫を留まらせるという計画が失敗に終わったことを、帝に伝え、かぐや姫の文を添えて「不死の薬」」を渡します。
帝はひどく悲しみ、それ以来、ものも召し上がらず、詩歌管弦の遊びもされなくなってしまいます。
そんなある日、少し晴れやかな様子の帝が、大臣らを召集し、「点の一番近い山はどこか。」と尋ねると、「駿河の国にある山が、天に近い。」と答えます。
これを聞いた帝は、
逢ふことも 涙にうかぶ 我身には 死なぬくすりも 何かはせむ
と、かぐや姫が残した「不死の薬」を勅使に渡し、駿河の国にあるという山の頂上で、かぐや姫の文を「不死の薬」と共に燃やすように命じます。
かぐや姫の文と「不死の薬」を焼いた煙が今も雲の中へ立ち上っていると言い伝えられています。
その後、竹取の翁と嫗は、血の涙を流して、悲嘆に暮れ、「誰のための命であろうか。かぐや姫がいなくなってしまった今となっては、「不死の薬」などいらない。」と嘆き、そのまま病に臥せってしまいます。
頭中将は、御所へ帰り、かぐや姫を留まらせるという計画が失敗に終わったことを、帝に伝え、かぐや姫の文を添えて「不死の薬」」を渡します。
帝はひどく悲しみ、それ以来、ものも召し上がらず、詩歌管弦の遊びもされなくなってしまいます。
そんなある日、少し晴れやかな様子の帝が、大臣らを召集し、「点の一番近い山はどこか。」と尋ねると、「駿河の国にある山が、天に近い。」と答えます。
これを聞いた帝は、
逢ふことも 涙にうかぶ 我身には 死なぬくすりも 何かはせむ
と、かぐや姫が残した「不死の薬」を勅使に渡し、駿河の国にあるという山の頂上で、かぐや姫の文を「不死の薬」と共に燃やすように命じます。
かぐや姫の文と「不死の薬」を焼いた煙が今も雲の中へ立ち上っていると言い伝えられています。