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大納言大伴御行への難題

大伴御行(おおとものみゆき)にかぐや姫が与えた難題が「龍の首の珠」。
大伴御行は家臣を呼び集め、龍の首の珠とってきたものには、願い事をかなえようと伝え、どこを探せばよいかわからないと渋る家来に、屋敷にある全てのものを与えて、見つかるまでは帰ってくるなと言って送り出します。
家臣たちは、どうせ見つからないともらうものはもらったものの、龍の首の珠など探さずどこかへ行ってしまいます。
そんなことと知らない大伴御行は、妻と別れ、かぐや姫と暮らす屋敷を建てて待っていたが、何の連絡もないので、難波の港に出かけ、船人に尋ねるが、龍神様を殺すような船はいないと言われます。
それを聞き、大伴御行は、自ら船に乗り込み、海という海をさまよい、大時化にあって、浜に打ち寄せられてしまいますが、そこは播磨の明石の浜だったので、輿で屋敷に戻ります。
屋敷に戻ってきた家臣が、龍の首の珠を取れなかったので戻ってこれませんでしたと言うと、龍神を捕らえようとして、多くの人々の命が危うくなったのは、かぐや姫のせいだと言い、かぐや姫の家には近づくなと命じます。

大伴御行が海で嵐にあう場面が、「竹取物語絵巻」に描かれています。
『高島藩主諏訪家伝来 竹取物語絵巻 中巻 絵3』(諏訪市博物館蔵)



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【龍の玉の正体】
はじめまして。
龍の伝説ですが、竹取物語のモチーフがあるという、四川省からチベット自治区に多いと聞いています.
 今回の四川大地震でも、竜にまつわる地名が多いのに気がつきました。前回のこの地域の地震では、竜門山断層付近から、火球が多く目撃され、地震予知に結びつきました事は、地震予知の世界では有名です。

地震時の火球の発生の報告は多く、日本でも1741年の松前渡嶋大島の地震、1810年の男鹿の地震等、昔から詳しい記載が有り、神戸の地震後は、電磁現象として解明されました.
【火球】
優三さん、コメントありがとうございます。
レスが遅くなって申し訳ありませんでした。
火球」という言葉自体、初めて知りました。この「火球」が『龍の首の珠』だったとすると、持って帰ってくるのはやはり不可能だったんですね。
【No title】
はじめまして。
おかげで、大伴御行のこといろいろ分かりました。
妻と別れたのに・・・かわいそうですね。

嵐にあい、助かったものの、目がスモモみたいに腫れあがり、人々は、それを見て「ああ、食べがたいモモだ。」といったそうです。
【堪え難し】
タカさん、コメントありがとうございます。

大伴御行の話の最後の一文『「あな堪へ難」といひけるよりぞ、世にあはぬ事をば、あなたへがたとはいひ始めける。』の「あな堪へ難」は、“スモモのようだが本当は目なので食べられない”という意味と、“おかしくて我慢できない”という意味を懸けた掛詞と解するのが一般的なようです。
しかし、このことが「堪え難し」の語源だというのは少し無理があるように思います。

それにしても、大伴御行は気の毒ですね。
【No title】

今、竹取物語について勉強してるところなんです。結構疑問が出てくるのですが、コレをみて、ものすごくわかりました。ありがとうございます。
大伴御行のページに書いてすみません・・・・かぐや姫のページがみつからなかったので・・・・(見落としてるかもしれません。)なぜ、八月十五夜に帰らないといけないんですか?あと、三年間のあいだに八月十五夜、三回きてるはずですよね?何で、三年後だったのでしょうか?
【かぐや姫の謎】
タカさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

なぜ仲秋の名月である旧暦八月十五日に月に帰るのかというのは、この物語の主題にかかわる謎ですので、簡単には答えられません。
仲秋の名月に月を観るという風習が先にあって、この物語ができたという説もあれば、逆にこの物語によって仲秋の名月に月を観るという風習が広がったという説もあるようです。

かぐや姫は、『この兒養ふ程に、すくすくと大になりまさる。三月許になる程に、よき程なる人になりぬれば、』(竹取物語(1)〔 http://kinkun.blog87.fc2.com/blog-entry-182.html 〕参照)とあるように3か月で美しい女性になり、月に帰る日に翁が『赫映姫を養ひ奉ること、二十年餘りになりぬ。』(竹取物語(10)〔 http://kinkun.blog87.fc2.com/blog-entry-193.html 〕参照)と話すように20年経っても若いままのようです。
やはり普通の人間ではないのでしょう。

また、月に帰る日が帝と親しくなって3年目だったというのに特に意味があるとは思えません。
最初の3か月と同じで、作者が“3”という数字を使いたかっただけではないでしょうか。

私も「竹取物語」の専門家ではないので、この程度でご容赦ください。
【No title】
ありがとうございました。私もコレからいろいろ学んでいきたいとおもいます。
【竹取物語の謎】
タカさん、こんばんは。

竹取物語にはたくさんの謎があるようですので、気がついたことやわかったことなどご報告いただければ、うれしいです。

また、遊びに来てください。
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kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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