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謡『小督』の稽古は、今日が6回目。

今日で最後まで進み、『小督』の謡の稽古は終了しました(この終了というのが、私にとっては大問題であることを、今日は稽古の後に改めて再認識することになりました)。
場面としては、仲国が舞を舞って小督の局を慰めるところから、その後、急いで小督の局に見送られつつ、都に帰る最後まででした。

〔ロンギ〕
シテ「これまでなりやさらばとて。直のお返事給わり御いとま申し.立ちいづる。
ツレ「月にとう宿りはかりの露の世に。これや限りの御使い。
   思い出のなごりぞと慕いておつる.涙かな。

シテ「涙もよしやほし合いの。今はまれなる中なりと。
ツレ「ついに逢う瀬は。
シテ「程あらじ。
地謡「迎えの舟車の。やがてこそ参らめと。いえど名残りの.心とて。
シテ「酒宴をなして糸竹の。
地謡「声澄み渡る。月夜かな。
トモ「いかに仲國。一さし御舞い候え。
地謡「声澄み渡る。月夜かな。
シテ「月夜よし。
<男舞>
〔和歌〕
シテ「木枯しに。吹きあわすめる。笛の音を。
地謡「引きとどむべき言の葉もなし。言の葉もなし言の葉もなし。
シテ「言の葉もなき君の御心
地謡「我らが身までも物思いに。立ち舞うべくもあらぬ心。
   今は帰りて嬉しさを。何につつまん唐衣豊かに.袖うち合せ御暇申し。
   急ぐ心も勇める駒に。ゆらりとうち乗り。帰る姿のあとはるばると。
   小督は見送り仲國は.都へとてこそ.帰りけれ。


仕舞『田村』のクセの稽古は最後まで進み、一通り終了しました。

11月の名古屋金春会で能『西王母』の地謡につくことになったので、次回から謡は『西王母』を始める予定でした。
が…、今日、穂高先生から「謡は、一度やってますけど、能の地謡があるので、次回から『西王母』の地謡の部分をもう一度なさいますか 」と聞かれました。
何と!全く記憶にはないのですが、実は『西王母』の謡は一度やっていたらしいことがわかりました。
もちろん、「お願いします。」と答えました。
次回までに『西王母』の謡本を探しておかなければ……。





【私も本探しばかり】
一応五十音順に並べているのですが、お弟子さんに教える曲が出てこなくて家中家捜しは珍しくありません。型付けを渡す前に取り敢えずVHSが出てきたので「これ見といて」で急場をしのいだりする事も有ります。
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【汗顔の至り】
コメント、ありがとうございます。
教えていただいた曲を忘れてしまうなど、弟子として汗顔の至りです。
これからは気をつけたいと思っています(記憶力が減退しているので、自信はありませんが…)。
謡本は、本日、発見することができました。
私は習った順に並べているので、習ったのがそんなに昔ではないことがわかり、二重にショックを受けました。
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kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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