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若冲の水墨画に出会いました。

先週の金曜日の京都日帰り旅行(2011年8月26日の日記参照)で、夏季特別展「アートキャンパス2011-鎌倉・室町・桃山-」〔2011年7月9日(土)~9月25日(日)〕が開催中の細見美術館を訪ねました。
細見美術館の公式サイト:http://www.emuseum.or.jp/

細見美術館201108_01
[2011年8月26日(金)撮影]

この展覧会は、日本美術や美術館を楽しく受け止める機会として2009年から開催している細見美術館アートキャンパスの3回目とのことです。
今年は、細見コレクションより“鎌倉-祈りの美”、“室町-墨の彩り”、“桃山-豊潤の時代”の3つがテーマの展示でした。
また、特別展示として伊藤若冲水墨画も展示されていました。

鎌倉-祈りの美

新仏教の台頭により表現や図様に変化が生まれたものが展示されていました。
煌びやかで重厚な雰囲気が漂っていました。

ここでは2年ぶりに再開した(2009年9月3日の日記参照)重要文化財の「金銅春日神鹿御正体」が圧巻でした。
※「金銅春日神鹿御正体」:http://www.emuseum.or.jp/HDNL/img/NL11-26_2.jpg細見美術館のサイトから)

また、荘厳な感じの重要文化財金銅種子五鈷鈴」も印象に残りました。

室町-墨の彩り

鎌倉時代に中国よりもたらされ、禅宗寺院を中心に広まり、室町時代に武家や貴族にも好まれた水墨画が展示されていました。
水墨画は、人物・山水・花鳥を主題とすることが多く、禅宗との結び付きから脱俗の境地に重ねられることもしばしばとのことです。
絵師たちの高度なテクニックを今に伝える、墨の濃淡や筆運びだけであらゆる表情を画面にもたらす水墨画が展示されていました。

ここでは、共に重要美術品単庵智伝の静かな水辺の夕暮れを描いた「煙寺晩鐘図」と、太った小鳥がかわいい「梅花小禽図」が印象に残りました。

また、室町幕府4代将軍足利義持が描いたとされる「騎駿人物図」も展示されていました。

桃山-豊潤の時代

桃山時代は、豊臣秀吉が天下人だった前後の短い期間を指しますが、南蛮貿易により流入した西洋文化が隆盛になるなど、芸術的にも刺激的な時代でした。
技術・意匠共に変革期を迎えた漆工芸、さらには志野織部などの装飾的なやきものなどが展示されていました。

展覧会の冒頭に、重要文化財の「豊公吉野花見図屏風」の左隻が展示されていました。 
この屏風は、秀吉が、文禄3(1597)年の2月27日から3月1日にかけて行った吉野の花見の様子を描いていたもので、山の下の六田橋から山上まで、全山が満開の山桜に埋め尽くされ、金地に白い花が霞のように連なって見える豪華さが目を引きました。
※「豊公吉野花見図屏風」(左隻):http://www.emuseum.or.jp/HDNL/img/NL11-29.jpg細見美術館のサイトから)

また、秀吉が正室おねに宛てた自筆の書状、重要美術品豊臣秀吉自筆書状(いわ宛)」が展示されていました。
当時の慣例で宛名は侍女のいわ宛になっているそうです。

工芸品では、「縞蒔絵螺鈿箱」の美しさも目を引きました。
※「縞蒔絵螺鈿箱」:http://www.emuseum.or.jp/HDNL/img/NL11-30_3.jpg細見美術館のサイトから)

特別展示 若冲の水墨

伊藤若冲の卓越した技術と、生き物に捉える感性は、細密な花鳥図だけでなく、墨を駆使した飄逸な水墨画でも遺憾なく発揮されています。
鶏や小さな生き物を描いた4点の水墨画が展示されていました。

花卉、菊に蜻蛉、鸚鵡、烏が描かれている「花鳥図押絵貼屏風」(左隻)は、広い余白が印象的でした。
エネルギッシュな筆遣いが印象的な「群鶏図」、墨の濃淡での描きわけが巧みな「海老図」も展示されていました。

私のお気に入りは、「虻に双鶏図」です。
アブを見上げるニワトリという構図がユニークで、ニワトリのユーモラスな感じが面白かったです。
※「虻に双鶏図」:http://www.emuseum.or.jp/HDNL/img/NL11-31_2.jpg細見美術館のサイトから)


細見美術館201108_02
[2011年8月26日(金)撮影]

私が訪れたときは、ちょうど雨が降り出したこともあってか、私の他には2名しか観覧者がいませんでした。
おかげでゆったりと見て回ることができました。



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kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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