fc2ブログ
2023 / 09
≪ 2023 / 08   - - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  2023 / 10 ≫

フェルメールに出会いました。

先週の木曜日に豊田市美術館で開催中の企画展・シュテーデル美術館所蔵「フェルメール地理学者』とオランダ・フランドル絵画展」〔2011年6月11日(土) ~ 8月28日(日)〕を見に行きました(2011年8月25日の日記参照)。
豊田市美術館のサイトの企画展・シュテーデル美術館所蔵「フェルメール地理学者』とオランダ・フランドル絵画展」のページ:http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2011/special/vermeer.html
※展覧会の公式サイト:http://www.vermeer2011.com/

豊田市美術館201108_02
[2011年8月25日(木)撮影]

この展覧会は、シュテーデル美術館ドイツフランクフルト市)の所蔵作品の中から、フェルメールの「地理学者」を含む95点の作品で17世紀のオランダ・フランドル絵画を展観するものとのことです。
また、同じ時代に製作された地球儀や天球儀、古地図等もあわせて特別展示されていました。

17世紀のオランダは、大航海時代を経て、その国力は絶頂を迎え、富裕な商人を中心に市民層は繁栄を極めており、絵画もそうした市民層の趣味を反映して、歴史画肖像画だけでなく、日常生活を描いた風俗画風景画、そして静物画が人気を博します。
この時代のオランダでは、フェルメールレンブラントフランス・ハルスルーベンスブリューゲルなどのの巨匠たちが活躍しました。

展覧会は5章で構成されていました。

1 歴史画と寓意画

冒頭の3つの作品「錬金術師の攻防のクピドたち」(ダーフィット・テニースル〔子〕)、「竪琴を弾くダヴィデ王」(ペーテル・パウル・ルーベンスヤン・ブックホルスト)、「サウル王の前で竪琴を弾くダヴィデ」(レンブラント・ファン・レイン)が圧巻でした。
※「竪琴を弾くダヴィデ王」(ペーテル・パウル・ルーベンスヤン・ブックホルスト):http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/images/vermeer_pic03.jpg豊田市美術館のサイトから)
※「サウル王の前で竪琴を弾くダヴィデ」(レンブラント・ファン・レイン):http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/images/vermeer_pic02.jpg豊田市美術館のサイトから)

2 肖像画

ここで印象に残ったのは利発そうな女の子が描かれた「画家の娘、シュザンナ・ド・フォスの肖像」(コルネリス・ド・フォス)と、マイケル・ジャクソンと瓜二つの「自画像」(バーレント・ファブリティウス)です。

3 地誌と風景画

ここでは、金色の光が美しい「牧草地の羊の群れ」(アールベルト・カイプ)と、氷の上で子どもが遊んでいる姿が微笑ましい「凍ったスヘルデ川とアントワープの景観」(ルーカス・ファン・ファルケンボルヒ)を目を引きました。 
※「凍ったスヘルデ川とアントワープの景観」(ルーカス・ファン・ファルケンボルヒ):http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/images/vermeer_pic04.jpg豊田市美術館のサイトから)

4 風俗画と室内画

ここでは、やはりこの展覧会の目玉中の目玉である「地理学者」(ヨハネス・フェルメール)が圧巻です。
フェルメールが色遣いの天才と言われている理由が、この絵1枚で納得できます。
かなり混雑していた会場の中でも、特にこの絵の前は大混雑でしたので、長い間立ち止まって見ることはかないませんでしたが、それでもかなり見入ってしまいました。
なお、「地理学者」に描かれているものと同時代の地図や地球儀も合わせて展示されていました。
豊田市美術館201108_03
[2011年8月25日(木)撮影]

また、女性が右手で持っているワインが入っている入れ物の磁器のような美しさが目を引く「ワイングラスを持つ婦人」(ヘラルト・テル・ボルヒ)も印象に残りました。
※「ワイングラスを持つ婦人」(ヘラルト・テル・ボルヒ):http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/images/vermeer_pic05.jpg豊田市美術館のサイトから)

カラヴァッジオ風の「歌う若い男」(ディルク・ファン・バーブレン)やグロテスクな構図なのに神聖な感じのする「納屋で畜殺された豚」(アドリアーン・ファン・オスタード)も印象的でした。

5 静物画

ここでは、色鮮やかな各種の花々が緻密に描かれた「ガラスの花瓶に生けた花」(ヤン・ブリューゲル〔父〕の工房)が印象に残りました。
※「ガラスの花瓶に生けた花」(ヤン・ブリューゲル〔父〕の工房):http://www.vermeer2011.com/img/pht_garasuLb.jpg(展覧会の公式サイトから)



全体として非常に見応えのある展覧会でした。
フェルメールだけでなく、レンブラントも見ることができ、本当に満足できました。

雨の日でしたが、閉会間近ということもあり、また、トヨタ自動車の関連企業が節電のため木曜日と金曜日を休日にしていることもあってか、館内は大変混雑していました。
見終わって外に出ると、雨が上がっていました。



この記事へコメントする















kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30