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今日の謡の稽古は、『源氏供養』の2回目。

今日のの稽古は、『源氏供養』の2回目でした。
今日の場面は、安居院の法院石山寺への参詣の道で出会った女性が「私は源氏物語を書いた者であるが、源氏の供養をしなかったので、未だに成仏できないでいる。源氏と私を弔ってほしい」と頼まれます。法院は「あなたは紫式部なのか」と尋ねますが、女性は答えず姿を消してしまうという場面です。
※『源氏供養』のあらすじ:http://www.syuneikai.net/genjikuyo.htm(名古屋春栄会のサイトから)

シテ「われ石山に籠り。源氏六十帖をかき記し。なき跡までの筆のすさび。
   名の形見とはなりたれども。かの源氏に終に供養をせざりし科により。
   今までも浮む事なく侍えば。然るべくは石山にて。源氏の供養をのべ。
   又わが跡弔いてたび給えと。この事申さんために.これまで参りて候。

ワキ「石山において。源氏の供養をなすべき事は。安き間の御事なり。
   さてさて御身はいかなる人ぞ。

シテ「まず石山に参りつつ。源氏の供養をのべ給わば。その時我も現れて。
   共に源氏をとむろうべし。

ワキ「うれしやそれこそ奇特なれ。いで源氏を書きしは。
シテ「はづかしやこの身は浮き世の土となれども。
ワキ「名をば埋まぬ苔の下。
シテ「石山寺に立つ雲の。
ワキ「紫式部にてましますな。
シテ「はづかしや色に見ゆるか.紫の。
地謡「色に見ゆるか紫の。雲もそなたか夕日影。さしてそれとも名乗りえず。
   かき消すやうにうせにけり.かき消すやうに.失せにけり。

<中入>


今日のは、途中、強吟になる箇所があるので、その部分を注意して謡うようにしよう思っています。


一方、仕舞の稽古は、前回から『山姥』のクセを始めたばかりでしたが、今日からそれを中断し、『自然居士』の稽古を始めました。
※『自然居士』のあらすじ:http://www.syuneikai.net/jinenkoji.htm(名古屋春栄会のサイトから)

地謡「もとより鼓は波の音。寄せては岸を.どうどは打ち。雨雲まよう鳴神の。
   とどろとどろと鳴る時は。降り来る雨ははらはらはらと。
   小篠の竹の。ささらをすり。狂言ながらも法の道。
   今は菩提の岸に寄せくる。舟の内より。ていとうど打ち連れて。
   ともに都に.のぼりけり.ともに都にのおりけり。


実は、急遽、夏の会で舞囃子を舞うことになり、その演目である『自然居士』の稽古を始めたものです。
もちろん、羯鼓は初めてですし、会まで稽古の時間もあまりないので不安です。
しかし、舞うとを決めたからには、本番に向けてしっかり練習したいと思っています。



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kinkun

Author:kinkun
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