2011/01/15 22:52:32
今日の謡の稽古は、『舎利』の1回目。
今日から謡の稽古は、『舎利』になりました。
今日の場面は、出雲の国美保が関の僧が上京し、仏舎利を拝もうと泉湧寺に参詣し、仏舎利を拝み、感激の涙を流している場面です。
※『舎利』のあらすじ:http://www.syuneikai.net/shari.htm(名古屋春栄会のサイトから)
ワキ「旅の衣のはるばると。旅の衣のはるばると。都にいざや急がん。
これは出雲の国美保の関より出でたる僧にて候。われ未だ都を見ず候う程に。
ただ今思い立ち都へ上り候。朝立つや。空行く雲の美保の関。
空行く雲の美保の関。心はとまる古里の跡の夕べもなごりある。
日数を重ねて程もなく。都に早く着きにけり都に早く着きにけり。
急ぎ候うほどに都に着きて候。承り及びたる東山泉涌寺へ参り仏舎利を拝まばやと思い候。
いかに誰か御入り候。
狂言「何事を御尋ね候ぞ。
ワキ「これは遥かの田舎より上りたる僧にて候。当寺の御事を承り及びはるばる参りて候。
大唐より渡りたる十六羅漢。又、仏舎利をも拝み申したく候。
狂言「げにげに聞しめし及ばれて御参り候うか。聊爾に拝み申すこと叶わず候。
ただし今日かの御舎利の御出である日にて候。われら当番にて唯今戸を明け申さんとて。
鍵を持ちてまかり出で候。まずこの舎利を御拝みあつて。その後山門に登りて。
十六羅漢をも拝ませ申し候べし。こなたへ御出で候らえ。
ワキ「心得申して候
狂言「からからさっと御戸を開き申して候。よくよく御拝み候らえ。
ワキ「あらありがたや候。さらば御供申しり候べし。
げにや事として何か都のおろかなるべきなれども。ことさら霊験あらたなる。
仏舎利を拝する事の.たっとさよ。これなん足疾鬼が奪いしを。韋駄天取り返し給い。
験徴奇特の牙舎利の御相好。感涙肝に銘ずるぞや。一心頂礼.万徳円満釈迦如来。
地謡「ありがたや今も在世の心地して。今も在世の心地して。まのあたりなる仏舎利を。
拝する事のあらたさを。何にたとえん墨染の袖をもぬらす心かな。袖をもぬらす心かな。
『舎利』の謡は、7年ほど前に一度教えていただきましたが、今年11月の名古屋金春会で穂高先生が能を演じる際に地謡を勤めさせていただく予定のため、改めて稽古を始めました。
今日の謡には、それほど難しいところはありませんでした。
一方、仕舞の稽古は、今日から『盛久』になりました。
シテ「酒宴なかばの春の興。
地謡「酒宴なかばの春の興。くもらぬ日影のどかにて。
君を祝う千秋の鶴が岡の。松の葉の塵。失せずして正木の葛。
シテ「長居は恐れあり。。
直面物なので、さらっと舞うようにとの指導を受けました。
このさらっと舞うのは苦手なので、心がけて稽古していきたいと思っています。
今日から謡の稽古は、『舎利』になりました。
今日の場面は、出雲の国美保が関の僧が上京し、仏舎利を拝もうと泉湧寺に参詣し、仏舎利を拝み、感激の涙を流している場面です。
※『舎利』のあらすじ:http://www.syuneikai.net/shari.htm(名古屋春栄会のサイトから)
ワキ「旅の衣のはるばると。旅の衣のはるばると。都にいざや急がん。
これは出雲の国美保の関より出でたる僧にて候。われ未だ都を見ず候う程に。
ただ今思い立ち都へ上り候。朝立つや。空行く雲の美保の関。
空行く雲の美保の関。心はとまる古里の跡の夕べもなごりある。
日数を重ねて程もなく。都に早く着きにけり都に早く着きにけり。
急ぎ候うほどに都に着きて候。承り及びたる東山泉涌寺へ参り仏舎利を拝まばやと思い候。
いかに誰か御入り候。
狂言「何事を御尋ね候ぞ。
ワキ「これは遥かの田舎より上りたる僧にて候。当寺の御事を承り及びはるばる参りて候。
大唐より渡りたる十六羅漢。又、仏舎利をも拝み申したく候。
狂言「げにげに聞しめし及ばれて御参り候うか。聊爾に拝み申すこと叶わず候。
ただし今日かの御舎利の御出である日にて候。われら当番にて唯今戸を明け申さんとて。
鍵を持ちてまかり出で候。まずこの舎利を御拝みあつて。その後山門に登りて。
十六羅漢をも拝ませ申し候べし。こなたへ御出で候らえ。
ワキ「心得申して候
狂言「からからさっと御戸を開き申して候。よくよく御拝み候らえ。
ワキ「あらありがたや候。さらば御供申しり候べし。
げにや事として何か都のおろかなるべきなれども。ことさら霊験あらたなる。
仏舎利を拝する事の.たっとさよ。これなん足疾鬼が奪いしを。韋駄天取り返し給い。
験徴奇特の牙舎利の御相好。感涙肝に銘ずるぞや。一心頂礼.万徳円満釈迦如来。
地謡「ありがたや今も在世の心地して。今も在世の心地して。まのあたりなる仏舎利を。
拝する事のあらたさを。何にたとえん墨染の袖をもぬらす心かな。袖をもぬらす心かな。
『舎利』の謡は、7年ほど前に一度教えていただきましたが、今年11月の名古屋金春会で穂高先生が能を演じる際に地謡を勤めさせていただく予定のため、改めて稽古を始めました。
今日の謡には、それほど難しいところはありませんでした。
一方、仕舞の稽古は、今日から『盛久』になりました。
シテ「酒宴なかばの春の興。
地謡「酒宴なかばの春の興。くもらぬ日影のどかにて。
君を祝う千秋の鶴が岡の。松の葉の塵。失せずして正木の葛。
シテ「長居は恐れあり。。
直面物なので、さらっと舞うようにとの指導を受けました。
このさらっと舞うのは苦手なので、心がけて稽古していきたいと思っています。