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応挙の幽霊」を見に行きました。

本日、午後6時半から名古屋市芸術創造センターホールで行われたNPO法人日本伝統芸能会主催の歌舞伎ルネサンスvol.6『応挙の幽霊を見ました。
この作品は、先月のロサンゼルス公演を皮切りに、現在、全国を公演しているとのことでした。

応挙の幽霊201011_01
[公演のパンフレット・表]

応挙の幽霊201011_02
[公演のパンフレット・裏]

公演は、3部構成でした。

第1部 ワークショップ「三番叟ができるまで」

歌舞伎役者の楽屋風景をなんと舞台上で再現するものでした。
西川扇与一さんが歌舞伎独特の化粧・衣裳・かつらを役者が身につけて行く様子を実演しました。
花柳辰蔵さんの解説がわかりやすく楽しめました。
鬘に緩みが生じないように後頭部できつく結ぶ細い紐のことを“あいびき”と呼ぶのは、“外からはわからない”という意味で“逢引”と掛けているという説明など豊富な知識に裏付けられた軽妙な語り口が絶妙でした。

それにしても西川扇与一さんの化粧の手際の良さとスピードに驚きました。

第2部 「操り三番叟」

三番叟〔さんばそう〕」は、能狂言の「三番叟」を歌舞伎に取りいれた儀式的な舞踊で、江戸時代には顔見世興行や正月興行などに「寿式三番叟〔ことぶきしきさんばそう〕」として上演されたそうです。
ただ、「寿式三番叟」が非常に儀式性が強いため、その後、歌舞伎風にくだけたさまざまな「三番叟」が作られ、“三番叟物”として歌舞伎舞踊の1ジャンルを形成したとのことです。
代表的なものに、三番叟が踊りの途中で舌を出す「舌出し三番叟」、操り人形の格好で踊る「操り三番叟〔あやつりさんばそう〕」、三番叟が2人登場する「二人三番叟」などがあるそうです。

今回はこのうちの一つ「操り三番叟」が、ユーモラスに演じられました。
人間を模した人形を人間が演じるという江戸庶民好みの面白い演出でした。
第1部で化粧と着付けを公開した西川扇与一さんが三番叟を演じていました。

第3部 「応挙の幽霊

鶯亭金升〔おうていきんしょう〕作の落語応挙の幽霊」が原案の歌舞伎で、元が滑稽話だけあって、スラップスティック・コメディに仕上がっていました。
幽霊のお仙朝丘雪路さん、道具屋の甚三萩原流行さん、若旦那の松五郎西川扇与一さんというキャストの3人芝居です。

[あらすじ]

道具屋の甚三は、ある日骨董市で円山応挙の作品という幽霊が描かれた2本の掛け軸を安く手に入れます。
甚三はこの掛け軸をお得意の若旦那の松五郎に高く売りつけようとします。
目論見どおり高く売りつけることに成功した甚三は、掛け軸の前で一人、祝い酒を飲み始めます。
しばらくして人の気配を感じ、あたりを見ると掛け軸の中の幽霊が抜け出してきます。
この幽霊のお仙は酒好きなんですが、実は酒癖が悪いことがわかります。
甚三が、酔っ払った幽霊のお仙に絡まれているところに、松五郎が戻ってきます。

1時間ほどの小品ですが、軽妙なテンポで進むため、もっと短く感じました。
全編笑いどころ満載のまさに抱腹絶倒のコメディでした。


中でも、お酒好きの幽霊をいう不思議な役を演じる朝丘雪路さんの演技が秀逸でした。
色気のある口説きや、酔って管を巻くところや甚三から金を巻き上げるところなどは爆笑ものでした。

萩原流行さんは、前半の西川扇与さんとの掛け合い、後半の朝丘雪路さんの掛け合いのいずれも間合いが素晴らしかったです。

久しぶりに名古屋市芸術創造センターに行きましたが、やはり舞台と観客席が近くて、非常に見やすいホールでした。

 


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kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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