2010/09/20 21:31:10
パラミタミュージアムでは辻輝子展も開催中でした。
昨日訪れた(2010年9月19日の日記参照)パラミタミュージアム(三重県三重郡菰野町)では、「辻輝子展 動植物図鑑」〔2010年8月1日(日)~10月31日(日)〕が開催されていました。
※パラミタミュージアムの公式サイト:http://www.paramitamuseum.com/
この展覧会は、パラミタミュージアム所蔵の辻輝子コレクションの中から、動植物模様の作品を中心に展示し、取り上げている動植物についての解説も合わせて展示するものとのことです。

[2010年9月19日(日)撮影]
2階のギャラリーと第4室を使って展示されていました。
展示室を入ってすぐのところに、大壺が数点並べて展示してありました。
パンフレットやポスターにも使われている『やつで紋』もすばらしかったですが、私はその隣の『枯れ薄』が印象に残りました。
普通、壺のデザインとして枯れ薄を題材には選ばないと思いましたので、作者の着想に驚きました。
※『やつで紋』:http://www.paramitamuseum.com/images/plan/2010_06/tuji_03B.jpg(パラミタミュージアムのサイトから)
また、鉢『桜』の華やかさ、5枚組みの皿『柳絵皿』のユニークなデザインも目を引きました。
斬新なデザインといえば、蔓をそのまま縁取りにした鉢『さるとりいばら』も印象に残りました。
花瓶では、『辰砂釉』の赤い色は見ていると吸い込まれそうなほど美しかったですし、『枇杷』は枇杷の実の部分のみに釉薬がかかって光沢があり、枇杷の実のみずみずしさが巧みに表現されていました。
昆虫を非常に緻密にデザインしたものが多かった香合では、クマゼミをデザインした『せみ』の図鑑のような写実性に驚きました。
陶器以外では、飾り箱『かまきり』のカマキリを正面から捉えたデザインや、茶箱『寒桜』の美しさが目を引きました。
また、日本画も展示されており、まさに開こうとするコブシの蕾を描いた『こぶし』や、ツワブキの花の黄色が鮮やかな『つわぶき』が印象に残りました。
ギャラリーの展示では、大壺『蝶紋』が印象に残りました。
合わせて展示してあった日本画『もんしろ蝶と孔雀蝶』とともに、蝶の華やかさと儚さが伝わる作品でした。
また、日本画『くわい』では、慈姑の水色がなぜか記憶に残りました。
繊細な絵付けからダイナミックな盛り上げ技法まで変化に富む作者のさまざま技法が満喫できる展覧会でした。
パラミタミュージアムは、350点に及ぶ辻輝子コレクション所蔵しているとのことで、2005年にも「辻輝子展 彩陶の美」を開催したそうです。
ミュージアムショップで、そのときの展示作品カタログが3冊セットで300円で販売されていました(1冊ごとでは1冊200円でした)。

今回の展覧会と出品作が、かなり重なっているようなので購入しました(特に“1”はほとんど重なっていました)。
300円はお買い得だと思いますので、もしこれから行かれる方は買われるといいと思います(別にミュージアムショップの回し者ではありませんが…)。
昨日訪れた(2010年9月19日の日記参照)パラミタミュージアム(三重県三重郡菰野町)では、「辻輝子展 動植物図鑑」〔2010年8月1日(日)~10月31日(日)〕が開催されていました。
※パラミタミュージアムの公式サイト:http://www.paramitamuseum.com/
この展覧会は、パラミタミュージアム所蔵の辻輝子コレクションの中から、動植物模様の作品を中心に展示し、取り上げている動植物についての解説も合わせて展示するものとのことです。

[2010年9月19日(日)撮影]
2階のギャラリーと第4室を使って展示されていました。
展示室を入ってすぐのところに、大壺が数点並べて展示してありました。
パンフレットやポスターにも使われている『やつで紋』もすばらしかったですが、私はその隣の『枯れ薄』が印象に残りました。
普通、壺のデザインとして枯れ薄を題材には選ばないと思いましたので、作者の着想に驚きました。
※『やつで紋』:http://www.paramitamuseum.com/images/plan/2010_06/tuji_03B.jpg(パラミタミュージアムのサイトから)
また、鉢『桜』の華やかさ、5枚組みの皿『柳絵皿』のユニークなデザインも目を引きました。
斬新なデザインといえば、蔓をそのまま縁取りにした鉢『さるとりいばら』も印象に残りました。
花瓶では、『辰砂釉』の赤い色は見ていると吸い込まれそうなほど美しかったですし、『枇杷』は枇杷の実の部分のみに釉薬がかかって光沢があり、枇杷の実のみずみずしさが巧みに表現されていました。
昆虫を非常に緻密にデザインしたものが多かった香合では、クマゼミをデザインした『せみ』の図鑑のような写実性に驚きました。
陶器以外では、飾り箱『かまきり』のカマキリを正面から捉えたデザインや、茶箱『寒桜』の美しさが目を引きました。
また、日本画も展示されており、まさに開こうとするコブシの蕾を描いた『こぶし』や、ツワブキの花の黄色が鮮やかな『つわぶき』が印象に残りました。
ギャラリーの展示では、大壺『蝶紋』が印象に残りました。
合わせて展示してあった日本画『もんしろ蝶と孔雀蝶』とともに、蝶の華やかさと儚さが伝わる作品でした。
また、日本画『くわい』では、慈姑の水色がなぜか記憶に残りました。
繊細な絵付けからダイナミックな盛り上げ技法まで変化に富む作者のさまざま技法が満喫できる展覧会でした。
パラミタミュージアムは、350点に及ぶ辻輝子コレクション所蔵しているとのことで、2005年にも「辻輝子展 彩陶の美」を開催したそうです。
ミュージアムショップで、そのときの展示作品カタログが3冊セットで300円で販売されていました(1冊ごとでは1冊200円でした)。

今回の展覧会と出品作が、かなり重なっているようなので購入しました(特に“1”はほとんど重なっていました)。
300円はお買い得だと思いますので、もしこれから行かれる方は買われるといいと思います(別にミュージアムショップの回し者ではありませんが…)。
最終日に行ってきました。どれもため息のでる美しいあたたかい作品で気がつけば一時間以上がたっていました。辻輝子さんの作品集は完売で購入できませんでした。在庫も増刷もなしとのことで残念です。
はっとさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
辻輝子さんの作品は、特に小さい作品を見ているとあっという間に時間が経ってしまいますよね。
> 辻輝子さんの作品集は完売で購入できませんでした。在庫も増刷もなしとのことで残念です。
そうですか。作品集は売り切れでしたか。それは残念でしたね。
購入できた私は運が良かったということでしょうか。
拙いブログですが、これからもぜひ遊びに来てください。
コメントありがとうございます。
辻輝子さんの作品は、特に小さい作品を見ているとあっという間に時間が経ってしまいますよね。
> 辻輝子さんの作品集は完売で購入できませんでした。在庫も増刷もなしとのことで残念です。
そうですか。作品集は売り切れでしたか。それは残念でしたね。
購入できた私は運が良かったということでしょうか。
拙いブログですが、これからもぜひ遊びに来てください。
辻輝子さんが卒寿を迎えられたのを記念し佐野美術館より卒寿記念冊子が販売されるとのことで、早速、購入予約をいたしました。
パラミタミュージアムでの冊子販売以来、なかなか辻さんの作品集を見つける事ができず、「きんくん」さんに懇願して冊子をお譲り願おうか、、、とまで考えておりましたが(笑)来週あたりに届きそうです。それにしても辻輝子さん、卒寿で現役陶芸家すごいですね。
パラミタミュージアムでの冊子販売以来、なかなか辻さんの作品集を見つける事ができず、「きんくん」さんに懇願して冊子をお譲り願おうか、、、とまで考えておりましたが(笑)来週あたりに届きそうです。それにしても辻輝子さん、卒寿で現役陶芸家すごいですね。
はっとさん、こんばんは。
コメントありがとうございました。
いろいろあってレスできませんでした。
本当に申し訳ありませんでした。
辻照子さん、相変わらずお元気なようですね。
新しい作品集はどのような内容なのでしょうか?
今後ともよろしくお願いします。
コメントありがとうございました。
いろいろあってレスできませんでした。
本当に申し訳ありませんでした。
辻照子さん、相変わらずお元気なようですね。
新しい作品集はどのような内容なのでしょうか?
今後ともよろしくお願いします。
お元気でしたか?更新がなかったのでブログを引っ越しされたのかと思っておりました。辻さんの作品集を探してしていたらこちらのサイトにまた来ました(笑)御縁ですね。卒寿記念の作品集は写真は大きいですが私の見たいものがごく一部の掲載でちょっと残念です。1900年代の作品も掲載されています。やはりパラミタミュージアムでの冊子がよかったですね。再度美術館に訪ねてみましたがやはり増刷はしないとのことでした。暑すぎた夏も終わり、秋にはモチーフになる植物が沢山見られますのでまた山や湖を散策して作品づくりをしたいと思っています。
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