2010/09/09 21:57:40
京都国立博物館では「新収品展」も開催中でした。
今日も、昨日に続き、先月20日に行った京都日帰り旅行(2010年8月20日の日記参照)で訪れた京都国立博物館を紹介します。
京都国立博物館では、特集陳列「新収品展」展〔2010年7月17日(土)~8月29日(日)〕も開催中でした。
※京都国立博物館の公式サイト:http://www.kyohaku.go.jp/

[2010年8月20日(金)撮影]
新収品展は、今回寄贈を受けた作品の特徴なのでしょうが、比較的新しい中国絵画の割合が高かったです。
絵画、書跡、彫刻、陶磁、漆工、染織など多岐にわたる寄贈品が展示されていました。
絵画では、清朝期の壁画断片『美人群像(楊貴妃)』の美しさが目を引きました。
また、『浮世絵版画集』(歌川国芳ほか作)の中の「東錦絵西南役日清戦争 一冊」はまるで現在の劇画のようで印象に残りました。
書跡では、重要美術品の『古今和歌集巻第十八断簡「本阿弥切」(あるひとの)』と『後撰和歌集巻第八断簡「烏丸切」(てまかりかよふ)』が展示されていました。
『後撰和歌集巻第八断簡「烏丸切」(てまかりかよふ)』は、左半分の空白で、空白の使い方が見事でした。
陶磁では、『柿右衛門色絵花鳥図陶板』の緻密さがすばらしかったです。
購入品では、六曲一隻の大きな画面いっぱいに描かれた狩野山雪の『明皇・貴妃図屏風』の色彩の鮮やかさが目を引きました。
壁画断片『美人群像(楊貴妃)』とは一味違う楊貴妃の描かれ方も面白かったです。
※『明皇・貴妃図屏風』(狩野山雪筆):http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/chinretsu/img/sin2010/s2010-2.jpg(京都国立博物館のサイトから)
また、狩野永良の『白梅群鶏図』は、南蘋派のような精緻で華麗な彩色画ですが、鶏の親子に愛が感じられ、ほほえましく感じあられる作品でした。
※『白梅群鶏図』(狩野永良筆):http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/chinretsu/img/sin2010/s2010-3.jpg(京都国立博物館のサイトから)
うれしい驚きだったのが、曾我蕭白の『蹴鞠寿老図』。
これまで知らなかった蕭白の新しい一面を発見できたユーモラスな味わいの作品でした。
※『蹴鞠寿老図』(曾我蕭白筆):http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/chinretsu/img/sin2010/s2010-4.jpg(京都国立博物館のサイトから)
昨日紹介した「没後200年記念 上田秋成」展(2010年9月8日の日記参照)と今日紹介した「新収品展」との会場の間に挟まれた中央室では、研究成果特別公開「古代の輝きを求めて~デジタル計測でよみがえった古代青銅鏡の世界~」〔2010年8月12日(木)~8月24日(火)〕が開催中でした。
これが、意外と言っては失礼ですが、予想外に興味深かい展示でした。
通常展示されている青銅鏡は錆びており、鏡面も光っていないのですが、デジタル復元されたものは、白銅色で、鏡面はまさに鏡として使用可能な状態でした。
自分の顔を写してみると、曲面によって微妙に表情が変わって見えて面白かったです。
※「古代の輝きを求めて~デジタル計測でよみがえった古代青銅鏡の世界~」のパンフレット:http://www.kyohaku.go.jp/jp/kouza/etc/img/demo.pdf(京都国立博物館のサイトから)
また、東の庭の奥にある茶室「堪庵」も特別公開されていました。
「堪庵」江戸時代初期京都における公家文化の伝統を受け継いだ数寄屋造りの建物だそうです。
ここまで来る人はほとんどいないようで、見学している間、ずっと私一人でした。
黒木の落ち着いた色調が印象に残りました。

[「堪庵」:2010年8月20日(金)撮影]
今日も、昨日に続き、先月20日に行った京都日帰り旅行(2010年8月20日の日記参照)で訪れた京都国立博物館を紹介します。
京都国立博物館では、特集陳列「新収品展」展〔2010年7月17日(土)~8月29日(日)〕も開催中でした。
※京都国立博物館の公式サイト:http://www.kyohaku.go.jp/

[2010年8月20日(金)撮影]
新収品展は、今回寄贈を受けた作品の特徴なのでしょうが、比較的新しい中国絵画の割合が高かったです。
絵画、書跡、彫刻、陶磁、漆工、染織など多岐にわたる寄贈品が展示されていました。
絵画では、清朝期の壁画断片『美人群像(楊貴妃)』の美しさが目を引きました。
また、『浮世絵版画集』(歌川国芳ほか作)の中の「東錦絵西南役日清戦争 一冊」はまるで現在の劇画のようで印象に残りました。
書跡では、重要美術品の『古今和歌集巻第十八断簡「本阿弥切」(あるひとの)』と『後撰和歌集巻第八断簡「烏丸切」(てまかりかよふ)』が展示されていました。
『後撰和歌集巻第八断簡「烏丸切」(てまかりかよふ)』は、左半分の空白で、空白の使い方が見事でした。
陶磁では、『柿右衛門色絵花鳥図陶板』の緻密さがすばらしかったです。
購入品では、六曲一隻の大きな画面いっぱいに描かれた狩野山雪の『明皇・貴妃図屏風』の色彩の鮮やかさが目を引きました。
壁画断片『美人群像(楊貴妃)』とは一味違う楊貴妃の描かれ方も面白かったです。
※『明皇・貴妃図屏風』(狩野山雪筆):http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/chinretsu/img/sin2010/s2010-2.jpg(京都国立博物館のサイトから)
また、狩野永良の『白梅群鶏図』は、南蘋派のような精緻で華麗な彩色画ですが、鶏の親子に愛が感じられ、ほほえましく感じあられる作品でした。
※『白梅群鶏図』(狩野永良筆):http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/chinretsu/img/sin2010/s2010-3.jpg(京都国立博物館のサイトから)
うれしい驚きだったのが、曾我蕭白の『蹴鞠寿老図』。
これまで知らなかった蕭白の新しい一面を発見できたユーモラスな味わいの作品でした。
※『蹴鞠寿老図』(曾我蕭白筆):http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/chinretsu/img/sin2010/s2010-4.jpg(京都国立博物館のサイトから)
昨日紹介した「没後200年記念 上田秋成」展(2010年9月8日の日記参照)と今日紹介した「新収品展」との会場の間に挟まれた中央室では、研究成果特別公開「古代の輝きを求めて~デジタル計測でよみがえった古代青銅鏡の世界~」〔2010年8月12日(木)~8月24日(火)〕が開催中でした。
これが、意外と言っては失礼ですが、予想外に興味深かい展示でした。
通常展示されている青銅鏡は錆びており、鏡面も光っていないのですが、デジタル復元されたものは、白銅色で、鏡面はまさに鏡として使用可能な状態でした。
自分の顔を写してみると、曲面によって微妙に表情が変わって見えて面白かったです。
※「古代の輝きを求めて~デジタル計測でよみがえった古代青銅鏡の世界~」のパンフレット:http://www.kyohaku.go.jp/jp/kouza/etc/img/demo.pdf(京都国立博物館のサイトから)
また、東の庭の奥にある茶室「堪庵」も特別公開されていました。
「堪庵」江戸時代初期京都における公家文化の伝統を受け継いだ数寄屋造りの建物だそうです。
ここまで来る人はほとんどいないようで、見学している間、ずっと私一人でした。
黒木の落ち着いた色調が印象に残りました。

[「堪庵」:2010年8月20日(金)撮影]