fc2ブログ
2022 / 08
≪ 2022 / 07   - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - - -  2022 / 09 ≫

京都国立博物館の「上田秋成」展に行きました。

今日は、先月20日の京都日帰り旅行(2010年8月20日の日記参照)で訪れた京都国立博物館を紹介します。
京都国立博物館では、特別展観「没後200年記念 上田秋成」展〔2010年7月17日(土)~8月29日(日)〕が開催されていました。
京都国立博物館の公式サイト:http://www.kyohaku.go.jp/

京都国立博物館201008_01
[2010年8月20日(金)撮影]

この展覧会は、怪異小説「雨月物語」で有名な上田秋成〔1734~1809〕の初期から晩年にいたる自筆原稿や出版物などを広く展示し、秋成の幅広い活躍を紹介するものとのことです。
また、秋成と交友のあった画家たちの名品をあわせて展示して、秋成という魅力的な人物を通して見た18世紀後半の多彩で豊かな文学・芸術の世界も楽しめるようになっているそうです。

1室は、秋成の人物像を中心に秋成という人物と考える展示でした。

ここでは、秋成の姿を最も良く伝えているという『上田秋成坐像』が展示されていました。
※『上田秋成坐像』(初代高橋道八作):http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/100717/sakuhin_img/picture_01.jpg京都国立博物館のサイトから)

また、秋成が、幼少期に痘瘡にかかり生死の間をさまよったときに、養父が加島稲荷に詣でたところ“六十八歳の齢を与える”との宣託を受けたそうで、一命をとりとめた秋成は、神に告げられた68歳の時に、神社に和歌短冊帖を奉納したそうで、その『和歌短冊』が展示されていました。

2室3室は、秋成俳諧小説や、秋成が強い関心を持った国学に関する展示でした。

ここでは、秋成の代表作「春雨物語」の自筆原稿『春雨物語(富岡本)』(上田秋成筆)が印象に残りました。
また、秋成筆の『和歌「霜雪の」』など秋成書画も展示されていました。
※『春雨物語(富岡本)』(上田秋成筆):http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/100717/sakuhin_img/picture_02.jpg京都国立博物館のサイトから)
※『和歌「霜雪の」』(上田秋成筆):http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/100717/sakuhin_img/picture_03.jpg京都国立博物館のサイトから)

ここの展示が、今回の展覧会の中心だと思いますが、それほど秋成に詳しいわけではない私にとっては、次の絵の展示の方が見ていて楽しかったです。

4室5室は、秋成と交流のあった文人画家の絵が中心の展示でした。

呉春筆の重要文化財柳鷺群禽図』は六曲一双の大作ですが、その緻密な描き方が素晴らしかったです。
※『柳鷺群禽図』(呉春筆):http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/100717/sakuhin_img/picture_04_1.jpghttp://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/100717/sakuhin_img/picture_04_2.jpg京都国立博物館のサイトから)

また、三幅からなる重要美術品の『龍門図』は、左右の鯉は、応挙らしい手慣れた筆遣いの写実的な描き方ですが、中央の滝とその中の鯉はデフォルメされていてシュールな感じがして、左右の鯉と対照的で目を引きました。
※『龍門図』(円山応挙筆):http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/100717/sakuhin_img/picture_05_1.jpg〔左〕、http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/100717/sakuhin_img/picture_05_2.jpg〔中央〕、http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/100717/sakuhin_img/picture_05_3.jpg〔右〕(京都国立博物館のサイトから)

同じ応挙の作品でも、『波に鶴・氷図』は氷と正面から見た鶴という珍しい構図に挑んだ作品でした。

ここの展示で最も印象に残ったのは、伊藤若冲の『鶏頭に蟷螂図』です。
鮮やかな極彩色の中でも鶏頭の花が本当の鶏冠のようで、毒々しい赤が記憶に残りました。
※『鶏頭に蟷螂図』(伊藤若冲筆):http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/100717/sakuhin_img/picture_06.jpg 京都国立博物館のサイトから)

また、全八幅のうち四幅が展示されていた重要文化財の『五百羅漢図』は、池大雅らしい上品な淡い色彩で描かれており、若冲とは対照的な美の世界がありました。
※『五百羅漢図』(池大雅筆):http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/100717/sakuhin_img/picture_12.jpg京都国立博物館のサイトから)

また、文人画山水画の最高峰ともいえる『四季山水図』は、わずかな濃淡で壮大さを表現しており、大雅の技法は秀逸です。
※『四季山水図』(池大雅筆):http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=82546文化遺産オンラインから)

与謝蕪村の絵も何点か展示されていました。
中でも、重要文化財の『奥の細道図巻』の洒脱な感じがユニークで、蕪村文人画のイメージとは大きく違う作品で印象に残りました。
一方、同じ蕪村の『寒山拾得図』は、まさに蕪村文人画という感じの上品な絵でした。
※『寒山拾得』(与謝蕪村筆):http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/100717/sakuhin_img/picture_14.jpg京都国立博物館のサイトから)

京都国立博物館201008_02
[2010年8月20日(金)撮影]

この展覧会では、主な展示作品を掲載した「簡易図録」(A4・32ページ・フルカラー)が500円で販売されていました。
絵画は“呉春筆 上田秋成賛”の小品数点などを除けば、ほぼ全部収録されていました。
素人の私としては、豪華(=値段が高い)で重い図録よりもこちらの方がうれしかったです。

この記事へコメントする















kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

07 | 2022/08 | 09
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -