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ポンペイ展」を見に行きました。

日曜日(8月22日)に、名古屋市博物館に行きました。
名古屋市博物館では、特別展「ポンペイ展 世界遺産 古代ローマ文明の奇跡」〔2010年6月24日(木)~8月29日(日)〕が開催中でした。
名古屋市博物館のサイトの特別展「ポンペイ展 世界遺産 古代ローマ文明の奇跡」のページ:http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji100624.html

名古屋市博物館201008_01
[2010年8月22日(日)撮影]

この展覧会は、ナポリ国立考古学博物館の全面的な協力により、ポンペイからの出土品を中心に、日本初公開を含む壁画彫刻などおよそ250点を紹介するものだそうです。
 
展示は、11に分かれていました。

プロローグ

まず、展示室に入ってすぐのところにパノラマ写真のような横長のフレスコ画建物のある風景』が展示されており、当時のポンペイの町並みを知ることができます。

ここでは、京都古代学研究所(当時)が2002年に行った発掘調査で発見された噴火犠牲者の型取りとその遺品などが展示されていました。
2体のうちの1体の『噴火犠牲者の型取り』と、もう1体の足につけられていた奴隷の鉄製の『輪形足枷』が噴火の生々しさを伝えていました。

1 ポンペイ人の肖像

ここでは、公共の場所や応接間に置いてあった偉人や家族の像が展示されていました。
偉人の像では白色大理石による『マルクス・ノニウス・バルブスの彫像』が、家族の像では青銅製の『伝ルキウス・カエキリウス・ユクンドゥスの肖像付ヘルマ柱』(部分)が印象に残りました。
※『マルクス・ノニウス・バルブスの彫像』:http://www.ntv.co.jp/pompei/about/images/pompei.jpg日本テレビポンペイ展 横浜展」のサイトから)
※『伝ルキウス・カエキリウス・ユクンドゥスの肖像付ヘルマ柱』(部分):http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji10/100624/01L.jpg名古屋市博物館のサイトから)

2 信仰

ここの展示は、ギリシア神話がそのままローマの神々の物語となったことによりギリシア彫刻ローマの神々の姿の元になっていることが良く分かる展示でした。
白い大理石の端正な美しさが目を引く英語読みではヴィーナスになる『ウェヌス像』は、巻き髪の緻密な描写や滑らかな着物の曲線がすばらしかったです。
※『ウェヌス像』:http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji10/100624/02L.jpg名古屋市博物館のサイトから)

また、この展覧会の目玉展示の一つでポスターやパンフレットにも使われているフレスコ画アキレスとキローン』は、鮮やかな色彩の生み出す美しさが圧巻でした。
※『アキレスとキローン』:http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji10/100624/11L.jpg名古屋市博物館のサイトから)

青銅製の『リラ奏者のアポロ』の複雑な形を精密に表現しているところも目を引きました。

3 娯楽

ここには、古代ローマで大人気の娯楽だった円形闘技場でおこなわれた剣闘士の試合に関連する展示がありました。
剣闘士が身につけていた兜や脛当、短剣などや、当時の剣闘士のフィギュアともいえる素焼の『剣闘士の小像』も展示されていました。
※『脛当』:http://www.ntv.co.jp/pompei/about/images/go02.jpg日本テレビポンペイ展 横浜展」のサイトから)
※『剣闘士の小像』:http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji10/100624/03L.jpg名古屋市博物館のサイトから)

この他、驚きの表情が戯画のようなフレスコ画悲劇の仮面』や、あまりに細くて長いのでとても楽器には見えない『フルヌス(ホルン)』も印象に残りました。

4 装身具

ここでは、当時のポンペイの女性たちを飾った装身具を中心に展示されていました。

中でも、伸ばすと2m50cmもの長さがあるという金製の『首飾り』の豪華さは他を圧倒していました。
※『首飾り』:http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji10/100624/04L.jpg名古屋市博物館のサイトから)

また、鮮明な絵が残っている『彩色画のある櫛』も印象に残りました。
※『彩色画のある櫛』:http://www.ntv.co.jp/pompei/about/images/so_02.jpg日本テレビポンペイ展 横浜展」のサイトから)

5 家々を飾る壁画

ここでは、ポンペイの出土品を代表する壁画が展示されていました。

緻密な装飾が印象的な『三脚を飾るクピドたち』や女神の優美な曲線と背景の赤色が印象的な『踊るマエナス』など見応えのある展示でした。
※『三脚を飾るクピドたち』:http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji10/100624/05L.jpg名古屋市博物館のサイトから)
※『踊るマエナス』:http://www.ntv.co.jp/pompei/about/images/ie0203.jpg日本テレビポンペイ展 横浜展」のサイトから)

6 祭壇の神々

当時のポンペイの家には、ララリウムと呼ばれる祠あるいは祭壇が設けられていたそうです。
ここでは、そのララリウムに祀られた小型の神像が展示されていました。

ともに、青銅製の神像の緻密な装飾が目を引きました。
※『メルクリウス小像』:http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji10/100624/06L.jpg名古屋市博物館のサイトから)
※『ゲニウス小像』:http://www.ntv.co.jp/pompei/about/images/kami02.jpg日本テレビポンペイ展 横浜展」のサイトから)

7 家具調度

ここでは、この展覧会の目玉展示の一つである『ボスコアーレ、ピサネッラ荘の高温浴室』(部分)が圧巻です。
ポンペイ近郊のボスコアーレの別荘から出土していた浴室の一部を再現したもので、大理石貼りのバスタブ、雨水か井戸水を入れるタンク、湯を沸かすボイラーとその湯をためるタンクで構成されていました。
給湯や追いだきもできて、現代のシステムと比べても遜色のないシステムでした。
※『ボスコレアーレ、ピサネッラ荘の高温浴室』(部分):http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji10/100624/07L.jpg名古屋市博物館のサイトから)

ここには、この展覧会で私の一番のお気に入りとなった『イルカのモザイク』が展示されていました。
白い石灰岩と黒い大理石を使ったシンプルなデザインのモザイクは、現代絵画を見るようでした。
※『イルカのモザイク』:http://www.ntv.co.jp/pompei/about/images/iruka.jpg日本テレビポンペイ展 横浜展」のサイトから)

また、『飲料加熱器』、『飲料加熱器(サモワール)』の足がライオンの足になっているのがユニークでした。

8 生産活動

ポンペイ市民にとって、労働とは“家の中で行う仕事”で、農作業や土木作業のような戸外の重労働は奴隷が行うものだったとのことです。
ここでは、英語読みではキューピッドになるクピドが働いている場面のフレスコ画が印象に残りました。
※『働くクピドたち』(部分):http://www.ntv.co.jp/pompei/about/images/seisan01.jpg〔写真上段〕(日本テレビポンペイ展 横浜展」のサイトから)
※『葡萄を収穫するクピドたち』:http://www.ntv.co.jp/pompei/about/images/life01.jpg日本テレビポンペイ展 横浜展」のサイトから)


9 饗宴の場

ここでは、饗宴の場で使われたテーブルや寝椅子、食器などが展示されていました。
特に“イクナスとイオの家”から出土した銀食器は、器の表面には、バラやツタなどの草花、鳥や動物などが華麗に装飾されており、その豪華さには驚かされました。
※『「イナクスとイオの家」出土の銀食器群より』:http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji10/100624/09L.jpg名古屋市博物館のサイトから)

また、青色が美しい『カメオガラスのパテ』も印象に残りました。
これ、フライパンにしか見えませんでしたが、帰宅してから調べてみると“パテラ”というのはフライパンのような形の身を清める儀式に使うものだそうです。
展示説明に表示した方が親切なのではないかと思いました。
※『カメオガラスのパテラ』:http://www.ntv.co.jp/pompei/about/images/life01.jpg日本テレビポンペイ展 横浜展」のサイトから)

たくさんのガラス器も展示されていましたが、その中に非常に透明度の高い『』があって驚きました。…が、展示説明をよく読むと水晶の器でした。
この展示位置も観覧者を惑わす展示方法だと思いました。

10 憩いの庭園

ここでは、ポンペイの住宅の中庭に置かれた大理石製の彫像や水盤、噴水などが展示されていました。
髪の毛に金色が残る『噴水彫刻:童子とイルカ』は、イルカの口の部分から水が噴き出す仕掛けになっている彫刻でした。
水が出ているところを見てみたくなりました。
※『噴水彫刻:童子とイルカ』:http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji10/100624/10L.jpg名古屋市博物館のサイトから)


およそ2000年前に火山の噴火によって、埋没したポンペイの悲劇。その悲劇が現代に残してくれた古代ローマ文明の見事さを堪能できる展覧会でした。

名古屋市博物館201008_02
[2010年8月22日(日)撮影]

私が訪れたのが、会期末1週間前の日曜日の午後ということもあって、最近の名古屋市博物館の展覧会では一番混雑していました。
夏休みということで親子連れも多かったですが、子どもたちがまるで雑踏のような館内で、きちんと展示を見ることができたかどうか心配になりました。


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kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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