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MIHO MUSEUMのもう一つの企画展です。

昨日に引き続き、先週の木曜日(8月5日)に訪れたMIHO MUSEUM2010年8月5日の日記参照)を紹介します。

MIHO MUSEUMでは、春季〔2010年3月13日(土)~6月6日(日)〕に特別展として開催した創立者生誕100年記念特別展「MIHO GRANDAMA Arte della Luce」が好評だったということで、夏季〔2010年7月10日(土)~8月15日(日)〕も一部展示品を入れ替えて、創立者生誕100年記念特別展「MIHO GRANDAMA Arte della Luce Ⅱ」を開催していました。

ミホミュージアム201008_03
[2010年8月5日(木)撮影]

GRANDAMA Arte della Luce(グランダーマ アルテ・デラ・ルーチェ)とはイタリア語で“偉大なる女性 光の芸術”を意味しているとのことです。

この展覧会は、今年が、MIHO MUSEUM創立者の小山美秀子さん〔1910~2003〕の生誕100年にあたるため、それを記念して、“内側から光を放つようなもの、見る人の心を清らかにしてくれるようなもの”を求めた創立者のコレクションの原点でもある日本美術を中心に、東西の古代美術や、グランドオープン以降新たに蒐集された作品から、約90点を選りすぐり、創立者の言葉とエピソード交え美の世界に誘うものとのことです。

展示は8つに分かれていました。

プロローグ

ここでは、興福寺西金堂伝来と伝えられる平安時代の木像『飛天』が目を引きます。
また、壁にかけた『飛天』の前に花を活けた東大寺二月堂伝来の鎌倉時代の『金銅香水杓』を配した展示方法もユニークで、贅沢なものでした。
※『飛天』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00000922.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)
※『金銅香水杓』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00001016.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

品格

ここでは、平安時代のもので、重要文化財に指定されている『紫檀螺鈿宝相華鳳凰文平胡禄』の華麗な装飾が見事です。
もちろん実戦用のものではないのでしょうが、誰が使っていたものなのか想像が膨らみます。
※『紫檀螺鈿宝相華鳳凰文平胡禄』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00000910.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

また、室町幕府六代将軍・足利義教の側近・一色左京大夫持信竹生島宝厳寺に寄進したという『雷雲蒔絵鼓胴』の蒔絵の美しさが目を引きます。
※『雷雲蒔絵鼓胴』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00000898.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

さらに、同じく室町時代のもので熊野速玉大社伝来と伝えられる重要美術品檜扇』の鮮やかさはとても600年前のものとは思えませんでした。
※『檜扇』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00000908.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

床の間を再現した空間に、室町時代の『小大君像 伝土佐光顕筆』の軸を掛け、その前に平安時代の『常滑三筋壺』を配した展示もなかなか良かったです。
※『小大君像 伝土佐光顕筆』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00001798.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)
※『常滑三筋壺』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00011820.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

祈り

ここでは、やはりこの展覧会の春季のポスターなどにも使われていた興福寺伝来で鎌倉時代初期の作とされる重要文化財持国天立像』が圧巻です。
じっと見ていると心の奥まで見透かされるような恐ろしささえ感じられました。
※『持国天立像』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00010622.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

また、法隆寺伝来の『金銅灑水器』と高野山安養院伝来の『金銅塗香器』の繊細な装飾が印象に残りました。
この二つの品は、法隆寺再建説を実証したことで知られ、瓦礫洞人と号した仏教考古学者の故石田茂作氏旧蔵のものだそうです。
※『金銅灑水器』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00001014.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)
※『金銅塗香器』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00000028.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

生命(いのち)

ここでは、古エラム期の銀製の『牡羊小像』の緻密な装飾や、古代バクトリアの青銅製の『牡鹿型リュトン』の写実的なデザインが印象に残りました。
※『牡羊小像』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00012816.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)
※『牡鹿型リュトン』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00005594.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

また、古代エジプト中王国時代のファイアンス製の『河馬像』は、ユーモラスさを感じさせるかわいいデザインです。
※『河馬像』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00011801.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

このほか、古代エジプト新王国時代の『魚形容器』の現代的なデザインや、10世紀ごろのイランのものとされる『カメオ装飾杯』の非常に薄いガラスへの装飾が目を引きました。
※『魚形容器』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00004158.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)
※『カメオ装飾杯』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00006562.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

この展示室の一方の壁面には、若林奮作の『多くの川を渡り再び森の中へ』が展示されており、現代美術と融合させた展示方法が新鮮でした。
※『多くの川を渡り再び森の中へ』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00012819.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

和敬

ここの展示の目玉は、世界で4点しか現存していない曜変天目茶碗の一つ加賀前田家伝来で故大佛次郎氏旧蔵の重要文化財曜変天目』でしょう。
まさに小さな茶碗の中に宇宙がありました。
※『曜変天目』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00000866.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

また、茶室を再現した空間に金森宗和伝来の『鉄錠花生』と『井戸茶碗 銘 金森』と『芦屋夕顔文尾垂釜』を組み合わして展示されていましたが、とても優美な空間が創出されていました。
※『鉄錠花生』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00010989.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)
※『井戸茶碗 銘 金森』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00000870.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)
※『芦屋夕顔文尾垂釜』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00000718.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

粉引茶碗 銘 塞翁』と馬和之の筆と伝えられる重要美術品風流蝉蝶図』も組み合わせて展示されていましたが、この組み合わせも非常にお互いの良さを引き出す組み合わせだと感じました。
※『粉引茶碗 銘 塞翁』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00000901.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)



ここでは、長谷川等伯筆と伝わる『柳橋水車図屏風』の大胆な構図が目を引きました。
※『柳橋水車図屏風』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00000263.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

遊び

ここでは、ほのぼのとした雰囲気のある酒井抱一筆の『琴高仙人図』や、不思議な優雅さが感じられる円山応挙筆の可能性もあるという『遊亀図』が印象に残りました。
※『琴高仙人図』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00001324.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)
※『遊亀図』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00012606.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

また、二幅一対の狩野探幽筆の『瀑布図』が中央に『勢至菩薩坐像』を置いて、少し離して展示されているのもユニークでした。
※『勢至菩薩坐像』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00001522.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)

エピローグ

ここでは、小さいけれど神秘的な『観音立像(興福寺千体仏のうち)』が印象に残りました。
※『観音立像(興福寺千体仏のうち)』:http://www.miho.or.jp/booth/img-big/00007026.jpgMIHO MUSEUMのサイトから)
また、最後に現代美術の『Inochi(いのち)』(唐長 トトアキヒコ・千田愛子作)が展示されていました。
画面いっぱいに広がるきれいなブルーが印象的でした。

非常に見ごたえのある展覧会でした。
しばし、異空間に入り込んだようにさえ感じられました


この展覧会は、秋季〔2010年9月4日(土)~12月12日(日)〕も、一部展示品を入れ替えて「MIHO GRANDAMA Arte della Luce Ⅲ」として開催されるそうです。ぜひ、お出かけください。




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kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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