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2009 / 10
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名古屋金春会の申し合わせの日でした。

能・狂言では、本番前に一度出演者が集まって合わせることを“申し合わせ”といいます。
今日は、明日の名古屋金春会の申し合わせが午後3時15分から名古屋能楽堂で行われました。
第30回記念名古屋金春会特別公演の番組:http://www.syuneikai.net/konparu2009prog.htm

金春穂高師の橋弁慶』に地謡を勤めさせていただく私も申し合わせに参加しました。
昨年は欠席してしまいました(2008年10月24日の日記参照)ので、名古屋金春会申し合わせに参加するのは2年ぶりでした。
今日の申し合わせでは、終了後立てなくなってしまうというアクシデントに見舞われました。…といっても、足が痺れたわけではなく、左足がつってしまったためです。

そんなわけで、明日は謡を忘れることよりも、そして足が痺れることよりも、心配なことができてしまいました。あっ、仕舞の練習も一度はしておかないと…。


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名都美術館に出かけました。

昨日、長久手町で所用があり出かけましたが、用件が思ったより早く終わったので、その帰りに名都美術館愛知県愛知郡長久手町)に立ち寄りました。

名都美術館では、特別展「華麗なる能装束 稔りの季」〔2009年10月13日(火)~12月23日(水)〕が開催中でした。
名都美術館公式サイト:http://www.meito.hayatele.co.jp/

名都美術館200910_01
[2009年10月29日(木)撮影]

この展覧会では、江戸期の美しい能装束に魅せられた山口能装束研究所所長の山口憲氏が復原した1,000領を超す能装束の中から「稔り〔みのり〕」をテーマとした文様が織り込まれた50領の能装束をはじめ、能面鬘帯腰帯などが展示されていました。

能装束では、パンフレットなどにも使われている「縫箔『桧垣に稲穂鳴子文様 』段替り」や「長絹『柳枝垂桜熨斗に石畳』紅地」の美しさが特に印象に残りました。
縫箔『桧垣に稲穂鳴子文様 』段替り名都美術館のサイトから
長絹『柳枝垂桜熨斗に石畳』紅地名都美術館のサイトから

能面では、「能面 『節木増』河内家重作」がすばらしかったです。
能面 『節木増』河内家重作名都美術館のサイトから

8月に見に行った田原市博物館での山口能装束研究所能装束の展示(2009年8月23日の日記参照)と同様に、実際の演能の写真能装束の横に参考資料として展示されており、わかりやすい展示方法だと思いました。

平日の夕方ということもあり、館内は来館者が少なくてゆったりと見ることができました。

名都美術館200910_02

名都美術館は、平成4(1992)年に名古屋市内から現在の地に移転し、庭園のある日本建築の美術館として開館したそうです。
名古屋市内にあったときは何回か訪れたことがありましたが、移転後、初めて訪れました。今度は、常設展を見に行きたいと考えています。



手展 Vol.17」の紹介の続きです。

昨日、名古屋市民ギャラリー栄に「手展 Vol.17」を見に行きました(2009年10月27日の日記参照)が、今日はその中から溝口子静さんの作品の一部を紹介します。

手展17_溝口01
[2009年10月28日(水)撮影]

毎回、書のインスタレーション的な展示を試みられているようで、今年は雄大さが感じられる展示でした。


手展17_溝口02
[2009年10月28日(水)撮影]

毎日書道展で作品を拝見した(2009年8月27日の日記参照)時にも感じたことですが、この日は作者本人にもお会いすることできましたので、その華奢な身体と作品の力強さのギャップを改めて感じました。

展示は、名古屋市民ギャラリー栄の7階・第4室で11月1日(日)まで開催されていますので、ぜひお出かけください。 



手展 Vol.17」を見に行きました。

手展 Vol.17」は、名古屋市民ギャラリー栄で開催中です。
毎年1回開催していて、今年で17年目とのこと。
※「手展 Vol.16」:2008年10月15日の日記参照
※「手展 Vol.15」:2007年10月28日の日記参照

今年は、
青沼淳之助スケッチ画
小島正樹パステル・水彩画
斉藤孝ボトルシップ
青沼玲子布・クラフト
伊藤昌子ポシャギ
井上のり子ポシャギ
溝口子静
の7人の方の多彩な作品が展示されていました。

以前、仕事でお世話になった青沼玲子さんと溝口子静さんにお会いすることができました。

今日は、青沼玲子さんの作品の一部を紹介します。

手展17_青沼01

左の作品は、「水戸黄門の印籠を見せるシーンをやってみたい」という知りあいの外国人のの希望をかなえるために作った印籠型のケースに収納できるようになっているエコバッグだそうです。
右の作品は、ひょうたん型のケースに収納できるようになったエコバッグです。


手展17_青沼02

こちらは、男性向けの生地で作ったエコバックとのことです。

展示は、名古屋市民ギャラリー栄の7階・第4室で11月1日(日)まで開催されていますので、ぜひお出かけください。 



愛知県緑化センターに行きました。

日曜日に豊田市(旧藤岡町)にある愛知県緑化センターを訪ねました。
愛知県緑化センターは、愛知県の県制100周年を記念して昭和51(1976)年に開設された自然林24.5haを含む総面積48.2haの緑化施設です。
愛知県緑化センター・昭和の森の公式サイト:http://www10.ocn.ne.jp/~ryokka/

紅葉にはまだ早いせいか、敷地内は人影もまばらでした。

愛知県緑化センター200910_01
[2009年10月25日(日)撮影]

ナツヅタは、もう赤く染まり始めていました。

愛知県緑化センター200910_02
[2009年10月25日(日)撮影]

もうすぐ紅葉の季節です。その頃は、きっと多くに家族連れでにぎわうことと思います



バラの花をもらいました。

先週末に知りあいの女性からバラの花をもらいました。
これを私にくれるということに何か意味があるのだろうか…と考えていたら、「バラの花束をもらったので、おすそ分けです」と言われました。

花束のおすそ分けというのがあるのを初めて知りました。
でも、彼女はいったい誰からもらったんだろう…贈った人はおすそ分けされていることを知ったら洞思うだろう…などと考えてしまいました。

せっかくいただいたバラなので、玄関の花瓶に活けてみました。

赤いバラ200910
[2009年10月25日(日)撮影]

大きなる 紅ばらの花 ゆくりなく ぱっと真紅に ひらきけるかも (北原白秋

バラの花言葉は、『愛情』のようです。
う~ん。



洋ランの鉢植えがありました。

昨日、実家に行ったら、新しい洋ランの鉢植えがありました。
オンシジウム・トゥインクル(Oncidium Twinkle)というランだそうです。
このランは、中南米原産で11月~12月頃に咲き、30~50cm程のため小鉢として人気が出てきているようです。

原種のケイロフォルム(Oncidium cheiorophorum)オーニソリンカム(Oncidium ornithorynchum)という原種のランを交配したものだそうで、両方とも香りのあるランで有名とのことです。
当然、このラン甘いバニラのような香りがしました。

赤い花の品種と白い花の品種の2鉢ありました。
赤い花の方が花の時期が早いようでもう咲き始めていました。

オンシジウム・トゥインクル(赤)200910
[2009年10月24日(土)撮影]

白い花の方はまだ蕾です。

オンシジウム・トゥインクル(白)200910
[2009年10月24日(土)撮影]

これからしばらく楽しめそうだと話していました。



橋弁慶』の地謡の稽古をしました。

第30回名古屋金春会で、金春穂高師の橋弁慶』の地謡を勤めますので、今日は 『橋弁慶』の地謡の稽古していただきました。

第30回記念名古屋金春会特別公演の番組:http://www.syuneikai.net/konparu2009prog.htm

橋弁慶』のは、ちょうど2年前に稽古をし、その年の12月7日(2007年12月7日の日記参照)に半能地謡をさせていただきました。
※『橋弁慶』のの稽古
  1回目:2007年10月20日の日記参照
  2回目:2007年10月27日の日記参照
  3回目:2007年11月10日の日記参照
  4回目:2007年11月24日の日記参照

ツヅケ謡をする部分を中心に指導していただきました。
はおおむね覚わっていることがわかりましたので、本番までの1週間で精度を上げたいと思っています。

仕舞は、『三井寺 道行』は通しの稽古の3回目。

本番前、最後の稽古ということで、2度ある面使いの違いなどを稽古をしていただきました。
こちらも本番まで1週間。狂女物らしく舞いたいと思っています。



11月の奈良金春会の番組をいただきました。

11月15日(日)に奈良県新公会堂能楽ホール奈良金春会が開催されます。
その番組をいただきましたので、紹介します。

奈良金春会演能会

   日時:平成21年11月15日(日) 午後1時始
   場所:奈良県新公会堂 能楽ホール

 能の解説        金春康之


能 二人静
 シテ 高橋忍
  ツレ 中村昌弘
    ワキ 橋本宰
      アイ 茂山あきら
         笛 赤井啓三
         小鼓 荒木賀光
         大鼓 辻芳昭
         太鼓 上田慎也


 仕舞  通小町   渡辺晃一
      蝉丸    中田能光
      黒塚    田中直樹
      竜田キリ  吉川恵宥
      猩々    湯本哲明


狂言 清水
 シテ 茂山あきら
  アド 丸石やすし


 仕舞  柏崎道行   井上貴覚
      小鍛冶    金春穂高


能 融
 シテ 佐藤俊之
  ワキ 清水利宣
   アイ 丸石やすし
         笛 赤井啓三
         小鼓 荒木建作
         大鼓 辻雅之
         太鼓 中田弘美


 付祝言


(参考)
 奈良県新公会堂のサイト:http://www.shinkokaido.jp/

チケットは、一般:5,000円、学生:2,500円で発売中です。
お近くの方、また、紅葉の季節に奈良方面にお出かけの方は、ぜひお立ち寄りください。


今日は、中原中也の命日です。

中原中也は、今から102年前の今日〔昭和12(1937)年10月22日〕、30歳の若さで亡くなりました。

最初に知った中也は、「北の海」です。

北の海」(中原中也

海にゐるのは、
あれは人魚ではないのです。
海にゐるのは、
あれは、浪ばかり。

曇つた北海の空の下、
浪はところどころ歯をむいて、
空を呪つてゐるのです。
いつはてるとも知れない呪。

海にゐるのは、
あれは人魚ではないのです。
海にゐるのは、
あれは、浪ばかり。



この詩を最初に読んだのは、中学生のときでしたが、今でも中也の詩の中では一番好きな詩です。



私には一つしか見えませんでした。

今年(2009年)も今日(10月21日)がピークというオリオン座流星群
今年は新月と重なり、月明かりに邪魔されずに良く見えるということでしたが、さすがに街中では街の明かりが邪魔をして良く見えませんでした。
ちなみに今日は三日月でした。
その上、名古屋の空は薄曇でしたし…。
午後11時過ぎに外に出て、しばらく空を眺めていましたが、一つしか見ることができませんでした。

大空の 青艶にして 流れ星高浜虚子

こんな風に感じられる流れ星は、最近見てないなあ。

忠度の登場する唱歌があります。

明治39(1906)に発表された『尋常小学唱歌 第四学年 上』「青葉の笛」(作詞:大和田建樹、作曲:田村虎蔵)は、発表時のタイトルが「敦盛と忠度」だったことからもわかるように、1番は平敦盛が、2番は平忠度が主人公です。
昔、祖母が良く歌っていたのを思い出します。

青葉の笛

一の谷の 軍破れ
討たれし平家の 公達あわれ
暁寒き 須磨の嵐に
聞えしはこれか 青葉の笛

更くる夜半に 門を敲き
わが師に託せし 言の葉あわれ
今わの際まで 持ちし箙に
残れるは「花や 今宵」の歌


しかし、この歌、小学4年生には難しいと思います。
そもそも『「花や 今宵」の歌』というのは、平家物語に登場する

行き暮れて 木の下蔭を 宿とせば 花や今宵の あるじならまし

という忠度の詠んだ和歌のことですが、このことを知らないとこの歌の意味が全くわかりません。
昔の小学生は、この歌と共に平家物語の故事を学んだのでしょうか?

ところで、先日、彦根城博物館能舞台で行われた第43回彦根城能地謡を勤めた(2009年10月17日の日記参照)の能『忠度』もこの和歌が主題です。

能「忠度」の最後の部分

痛わしやあえなくも、六弥太たちを抜き持ち.遂に御首を打ち落す。
六弥太心に思うよう。痛わしやかの人の御死骸を見奉れば。
その年もまだしき。長月頃の薄曇り。降りみ降らずみ定めなき。
時雨ぞ通う村紅葉の。錦の直垂は.ただ世の常によもあらじ。
いか様これは公達の。御中にこそあるらめと御名ゆかしき所に。
箙をみればふしぎやな。短尺をつけられたり。
見れば旅宿の題をすえ。行き暮れて。木の下陰を。宿とせば。
花や今宵の。主ならまし。

忠度と書かれたり.さては疑い嵐の音に。
聞こえし薩摩の.守にてますぞ痛わしき。
御身この花の.陰に立ち寄り給いしを。
かく物語申さんとて.日を暮らしとどめしなり。今は疑いよもあらじ。
花は根に帰るなり.わが跡といてたび給え.木陰を旅の宿とせば。
花こそあるじなりけれ。


当時は、謡曲が暮らしの中に生きていたので、そもそもこの故事を知っている子が多かったのでしょうか?



kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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