パラミタミュージアムには庭があります。

昨日〔2009年9月21日の日記参照〕訪れた、パラミタミュージアム内には、樹齢200年のケヤキの木陰に約200種の山野草が植えられている1200坪の里山を再現した庭・パラミタガーデンがあります。
※パラミタミュージアム公式サイト：http://www.paramitamuseum.com/

庭園内では、秋の花が咲き始めていました。


［ヒガンバナ（マンジュシャゲ）：2009年9月21日（月）撮影］

日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一、すなわちクローンだそうです。
…ということは、株分けで広がったということで、現在のようにほぼ全国に広がったのは人の手によるものとしか考えられません。

ヒガンバナは有毒なので、食用にはなりません。食用でもない植物がどうしてこんなに広がったのかについては諸説あるようです。最も有力なのは、ネズミ、モグラ、虫など水田を荒らす動物を避けるために水田の畦道に植えたという説と、土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐため墓地に植えたという説とのことです。

観賞用で広まったのではないようです。


［シロバナマンジュシャゲ：2009年9月21日（月）撮影］

シロバナマンジュシャゲは、黄色い花のショウキズイセンとヒガンバナとの自然雑種だそうです。
ショウキズイセンも有毒ですので、よくわかりませんが、おそらくシロバナマンジュシャゲも有毒だと思われます。

白い花は木陰を明るくしてくれます。

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［サワギキョウ：2009年9月21日（月）撮影］

サワギキョウは、沢などの湿地に咲くキキョウ科の多年草です。
この花も有毒で、しかも猛毒だそうです。
映画やテレビドラマでも有名な横溝正史の「悪魔の手毬唄」に出てくる“お庄屋殺し”はこの花のことだそうです。

昭和52（1977）年に公開された市川昆監督の東宝映画（金田一耕助役は石坂浩二）での岸恵子（青池リカ役）の美しさが思い出されます（年がわかるなぁー）。

庭をゆっくりと歩くと、秋の到来は感じられました。

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