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今日から秋の彼岸です。

暑さ寒さも彼岸まで”の言葉どおり、名古屋でもここ数日めっきり秋らしくなりました。

さて、芭蕉には秋の句がたくさんありますが、今日はその中から誰もが知っているこの一句を紹介します。

座右之銘
  人の短をいふ事なかれ
  己が長をとく事なかれ


物いへば 唇寒し 秋の風 (芭蕉

この句は誰もが知っている有名な句ですが、“教訓の句”であると誤解されていると思います。

多くの慣用句辞典などでは、この句の意味を“人の悪口を言えば、後味の悪い思いをするということ。また、よけいなことを言うと、そのために災いを招くということ。”と説明しています。
これは、この句の前に添えられている「座右之銘 人の短をいふ事なかれ 己が長をとく事なかれ」という詞によるものと推測されます。
しかし、この詞は、芭蕉の死の2年後にあたる元禄9(1696)年に弟子の中村史邦によって編纂された『芭蕉庵小文庫』において追加されたものだそうです。

軽み”をめざした芭蕉教訓は似合わないと思います。



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kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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