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明日から衣替えです。

早いもので、今年度ももう半分終わってしまいました。
4月から新しい職場に異動した私にとっては、長いようであっという間の半年でした。

明日から10月。ネクタイをし、上着を着て仕事に出かけることになります。
ここ数年は、6月~9月はクールビズなので、半袖ノーネクタイで出勤しています。夏にスーツを着ることも、ネクタイをすることも、ほとんどなくなりました。
その結果、10月1日に半袖ノーネクタイから、ネクタイをしてのスーツ姿に激変することになります。

衣替えは、昔は更衣〔ころもがえ〕と書いたそうです。

平安時代は4月1日10月1日だったそうですが、明治時代に軍人や警察官の制服の夏服の着用期間を6月~9月日、冬服の着用期間を10月~5月と定めたのが、役所や学校にも広がったとのことです。
したがって、6月1日10月1日衣替えは、わが国特有の習慣のようです。

明日、暑くならないことを祈っています。



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今年の名古屋金春会の番組です。

今年の名古屋金春会は、第30回記念特別公演として、11月1日(日)に名古屋能楽堂で行われます。
私も、橋弁慶」に地謡として参加させていただきます。
その番組が届きましたので、紹介します。

第30回記念 名古屋金春会 特別公演

   日時:平成21年11月1日(日) 午後2時始
   場所:名古屋能楽堂

 仕舞  養老     中村昌弘      地謡 中村一路
      実盛クセ   辻井八郎         本田光洋
                              高橋忍
                              永田孝司

能 橋弁慶
 シテ 金春穂高
  子方 金春飛翔
   ツレ 箕浦遵
     アイ 松田高義
            大鼓 筧鉱一     笛 竹市学
            小鼓 福井四郎兵衛
     後見 佐藤俊之     地謡 豊田均  辻井八郎
         鬼頭尚久         中村一路 金春安明
                        廣瀬雅弘 高橋忍
                        加藤剛  中村昌弘

狂言 竹生島参
 シテ 野村小三郎
  アド 松田高義
    後見 伴野俊彦

 仕舞  放下僧小歌  金春憲和      地謡 豊田均
      松風      高橋忍            佐藤俊之
                               金春穂高
                               廣瀬雅弘
                               加藤剛

能 百万
 シテ 本田光洋
  子方 玉井亮多
   ワキ 飯冨雅介
    アイ 野村小三郎
            大鼓 河村総一郎  笛 鹿取希世
            小鼓 後藤孝一郎  太鼓 鬼頭義命
     後見 本田芳樹     地謡 加藤英昭  辻井八郎
         本田布由樹        金春憲和 高橋汎
                        中村一路 吉場廣明
                        前田登  佐藤俊之          

能 乱
 シテ 鬼頭尚久
   ワキ 高安勝久
            大鼓 河村眞之介  笛 大野誠
            小鼓 船戸昭弘  太鼓 加藤洋輝
     後見 金春安明     地謡 永田孝司  金春穂高
         本田布由樹        中村昌弘 吉場廣明
                        小島芳樹 高橋忍
                        林功    金春憲和


(参考)
 名古屋能楽堂:名古屋春栄会のサイトから
 「橋弁慶」:名古屋春栄会のサイトから


チケットは、正面指定席:5,000円、中正面・脇正面自由席:4,000円で発売中です。
お近くの方、また、当日、名古屋近郊にいらっしゃる方は、ぜひお立ち寄りください。



ハイビスカスが満開です。

ベランダのハイビスカスの鉢植えが、ここ数日、毎日10輪以上の花が開き、満開の状態が続いています。
ハイビスカスは、熱帯の花というイメージがありますが、日本の夏、特に名古屋の夏は暑すぎて苦手のようで、涼しくなってからの方がたくさん花を咲かせます。

ハイビスカス200909
[2009年9月27日(日)撮影]

ハイビスカスの和名は、仏桑華〔ぶっそうげ〕

今日は、南の島に咲くハイビスカスの花の様子が目に浮かぶ中島敦の「環礁-ミクロネシア巡島記抄-」を紹介します。



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酔芙蓉の花が咲いていました。

実家の庭で酔芙蓉の花が今年も咲き始めています。
昨年よりは一月ほど早いとのこと。
9月上旬に涼しかったからでしょうか?

スイフヨウ200909

撮影したのは正午前なので、既に少しピンク色に変わりつつあります。
隣で萎んでいるのが、昨日咲いた花で紅色になっています。

酔芙蓉 白雨たばしる なかに酔う (水原秋櫻子



今日は伊勢湾台風から50年です。

昭和34(1959)年9月26日紀伊半島に上陸し、死者・行方不明者5,098人家屋の全壊36,135棟家屋の半壊113,052棟流失した家屋4,703棟床上浸水157,858棟床下浸水205,753棟という甚大な被害をもたらした未曽有の巨大台風・伊勢湾台風

今日はそのちょうど50年目にあたります。

伊勢湾台風は、夜の満潮時に名古屋地方を襲ったため、名古屋市南部の低湿地を中心に、名古屋市内でも死者・行方不明者1,851家屋被害118,000戸被災者53万人被害推定額1,287億円という大被害をもたらしました。
今日、名古屋市主催の伊勢湾台風殉難者慰霊祭名古屋国際会議場白鳥ホール河村たかし名古屋市長も参加して開催されました。

伊勢湾台風慰霊祭2009_01

黙祷のあと、参加者全員で花を供え、犠牲者の霊を慰めました。
持参した折鶴を供えられた方もいらっしゃいました。

伊勢湾台風慰霊祭2009_02

今年は、伊勢湾台風から50年ということで、名古屋市内やその近隣の市町では、伊勢湾台風の記録の展示などもいろいろと開催されています〔2009年9月9日の日記参照〕。

この記憶を風化させることなく、後世に伝えていかなければならないと改めて思いました。


ギャラリーには彫刻が展示されています。

月曜日に出かけた〔2009年9月21日の日記参照〕パラミタミュージアムのギャラリーには彫刻が並んでいました。
パラミタミュージアム公式サイト:http://www.paramitamuseum.com/

展示されていたのは、文化功労者文化勲章受章者の中村晋也氏の「釈迦十大弟子」像。
中村晋也氏の「釈迦十大弟子」像といえば、薬師寺にあるものが有名ですが、それとほぼ同じ彫刻です。

パラミタミュージアム200909_06

パラミタミュージアム200909_07
[2009年9月21日(月)撮影]

ストイックな感じで釈迦十大弟子というより、キリスト教の十二使徒のようなイメージのブロンズ像です。

また、平成20(2008)年に新たに発見されたという「長谷寺式十一面観音像」も展示されていました。
この像は、鎌倉時代の仏師・快慶の高弟、長快の作ということがわかったとのことで、長快作の像は、これまで京都六波羅蜜寺重要文化財弘法大師像」しか知られておらず、史上2体目だそうです。
※「長谷寺式十一面観音像」:パラミタミュージアムのサイトから

この像は、1219年の奈良長谷寺の再建にあたって、快慶が作った長谷寺本尊像との余材を用いた八分の一の縮尺の像とのことです。
また、行方不明になっていた興福寺禅定院観音堂本尊だった可能性が高いそうです。

まだ、こういう仏像が発見されるということがあることに驚きました。




パラミタミュージアムは常設展示も見応えがあります。

月曜日に出かけた〔2009年9月21日の日記参照〕パラミタミュージアムでは、池田満寿夫の「般若心経シリーズ」が常設展示されています。
パラミタミュージアム公式サイト:http://www.paramitamuseum.com/

池田満寿夫が、平成9(1997)年に63歳で突然亡くなる3年前の平成6(1994)年に発表した「般若心経シリーズ」は、伝統回帰、日本回帰した池田満寿夫の作品として晩年の最高峰に位置づけられているそうです。

パラミタミュージアムは、この作品をメインコレクションとしており、館名のパラミタ(Paramita)もこの「般若心経シリーズ」にちなみ、梵語の波羅蜜多〔はらみた〕からとられているとのことです。

パラミタミュージアム200909_03
[2009年9月21日(月)撮影]

般若心経シリーズ」は、展示室1~3までに分けて展示されています。

第1室の作品では、椀一つに経典の一文字が彫られている『心経椀』という作品が見る者を圧倒します。
ずらりと並べられた陶器の椀は経文のようです。

パラミタミュージアム200909_04
[2009年9月21日(月)撮影]



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お墓参りに行きました。

今日は、彼岸の中日なので、お墓参りに行きました。
お墓は八事霊園名古屋市天白区)にあります。

八事霊園200909

5連休の最終日ということもあり、私の行った午後には多くの墓に新しい花が供えられていました。

寺田寅彦は、『歳時記新註』の中で、“秋分”について次のように言っています。


歳時記新註』(寺田寅彦)

五 秋分

 昨日まで北半球の上に照っていた太陽がまさに南半球へ越えんとして丁度赤道の真上に来る日である。この日我が皇室では皇霊祭を行わせられる。仏教では彼岸の中日時正の日で、一切の諸仏三世の諸尊および無数万億菩薩説法して衆生に楽しみを与うというので春分の時と同様阿弥陀詣などをする。昔エジプトの天文学者は地上に環を立てて北極星に面せしめて置き、環の影が丁度一直線になる日を見て春分秋分を定め、これを基として暦を定めたという事で、その時の環が今日でもアレキサンドリアの博物館に保存してある。この日は昼夜長短相同じでこれからだんだん夜長になる。ずっと昔十二宮を定めた頃には秋分の日地球から太陽を望むとほぼ天秤星座に当ったので秋分をもって太陽天秤宮に入ると云っていたが、今から二千年前ギリシアのヒッパーカスは昼夜平分の日に太陽が天球の上に見える位置すなわち秋分点は少しずつ西の方へ変って行くという事を発見した。今日では秋分の太陽は処女宮の西のはずれに近い処まで動いて来た、従ってもとは同名の星座に配してあった十二宮は同名の星座と合わなくなって来たのである。秋分点あるいは春分点が天を一廻りして旧位に帰るまでには二万五、六千年の星霜を経ねばならぬ。今から一万二、三千年の子孫の世には北極はとんでもない天の河のはずれを向いて、七夕の星が春見えるような事になる。こんな変化の起る訳は地球の自転の軸が独楽の軸と同じように徐々に味噌摺り運動をやるためである。

(明治四十一年九月二十六日『東京朝日新聞』)



地球の地軸が傾いていることで起こる歳差運動の周期は、25,920年だそうです。
すなわち、1年間に約50秒(360゚×60'×60"÷25,920年)ほどの角度で移動していることになります。
寺田がこの文章を書いた明治41(1908)年から101年経っていますので、この間、秋分点は1.4度西に移動したことになります。



パラミタミュージアムには庭があります。

昨日〔2009年9月21日の日記参照〕訪れた、パラミタミュージアム内には、樹齢200年のケヤキの木陰に約200種の山野草が植えられている1200坪の里山を再現した庭・パラミタガーデンがあります。
パラミタミュージアム公式サイト:http://www.paramitamuseum.com/

庭園内では、秋の花が咲き始めていました。

パラミタガーデン200909_02
ヒガンバナ(マンジュシャゲ):2009年9月21日(月)撮影]

日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一、すなわちクローンだそうです。
…ということは、株分けで広がったということで、現在のようにほぼ全国に広がったのは人の手によるものとしか考えられません。

ヒガンバナ有毒なので、食用にはなりません。食用でもない植物がどうしてこんなに広がったのかについては諸説あるようです。最も有力なのは、ネズミ、モグラ、虫など水田を荒らす動物を避けるために水田の畦道に植えたという説と、土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐため墓地に植えたという説とのことです。

観賞用で広まったのではないようです。

パラミタガーデン200909_01
シロバナマンジュシャゲ:2009年9月21日(月)撮影]

シロバナマンジュシャゲは、黄色い花のショウキズイセンヒガンバナとの自然雑種だそうです。
ショウキズイセン有毒ですので、よくわかりませんが、おそらくシロバナマンジュシャゲ有毒だと思われます。

白い花は木陰を明るくしてくれます。



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パラミタミュージアムに出かけました。

5連休の真ん中に当たる今日は、パラミタミュージアム(三重県三重郡菰野町)に、「世界遺産 アンコールワット展」〔2009年8月21日(金)~9月30日(水)〕を見に出かけました。
パラミタミュージアム公式サイト:http://www.paramitamuseum.com/

名古屋駅から近鉄で約1時間の小旅行でした。途中、四日市駅近鉄湯の山線に乗り換え、終点の一つ手前の大羽根園駅で下車するとすぐのところに美術館はありました。

電車は空いていましたが、美術館の駐車場はいっぱいで、館内も大混雑でした。やはり、車で来る人が多いようです。

パラミタミュージアム200909_02

この展覧会では、シハヌーク・イオン博物館プノンペン国立博物館所蔵のアンコール王朝最盛期の美術工芸品を中心に67点が公開されています。
シハヌーク・イオン博物館(Preah Norodom Sihanouk-Angkor Museum)を紹介しているページ:http://www.autoriteapsara.org/en/museum.html
プノンペン国立博物館(National Museum of Cambodia)公式サイト:http://www.cambodiamuseum.info/

中でも、平成13(2001)年に上智大学アンコール遺跡国際調査団バンテアイ・クデイ遺跡で発見した世界初出品のクデイ仏11点など日本初公開のものも多数あるとのことです。

クデイ仏の一つで、ポスターやパンフレットにも使われている「プラジュニャーパーラミター像」は不思議な魅力をもった仏像でした。
プラジュニャーパーラミター像パラミタミュージアムのサイトから

一番印象に残ったのは、プノンペン国立博物館所蔵の砂岩の丸彫による大彫像「ヤマ天像(閻魔大王の坐像)」です。
閻魔大王というのに非常に穏やかな顔で、見ているだけで癒されます。しばらく像の前にたたずんでしまいました。
ヤマ天像(閻魔大王の坐像):NHKサービスセンターのサイトから

やはり、プノンペン国立博物館所蔵の「黒い女神像」も印象に残りました。
砂岩とは思えない光沢があり、首から上が欠落しているので顔を想像する楽しみもあります。

パラミタミュージアム200909_01




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今日から秋の彼岸です。

暑さ寒さも彼岸まで”の言葉どおり、名古屋でもここ数日めっきり秋らしくなりました。

さて、芭蕉には秋の句がたくさんありますが、今日はその中から誰もが知っているこの一句を紹介します。

座右之銘
  人の短をいふ事なかれ
  己が長をとく事なかれ


物いへば 唇寒し 秋の風 (芭蕉

この句は誰もが知っている有名な句ですが、“教訓の句”であると誤解されていると思います。

多くの慣用句辞典などでは、この句の意味を“人の悪口を言えば、後味の悪い思いをするということ。また、よけいなことを言うと、そのために災いを招くということ。”と説明しています。
これは、この句の前に添えられている「座右之銘 人の短をいふ事なかれ 己が長をとく事なかれ」という詞によるものと推測されます。
しかし、この詞は、芭蕉の死の2年後にあたる元禄9(1696)年に弟子の中村史邦によって編纂された『芭蕉庵小文庫』において追加されたものだそうです。

軽み”をめざした芭蕉教訓は似合わないと思います。



忠度』の地謡の稽古の2回目です。

一昨日の日記〔2009年9月17日の日記参照〕でも紹介したように第43回彦根城能で『忠度』の地謡を勤めることになりましたので、前回の稽古〔2009年8月30日の日記参照〕から『忠度』の地謡の部分を中心に稽古しています。今日は、その2回目でした。

地謡「年は寿永の秋の頃。都をいでし.時なれば。
   さもいそがわし.かりし身の。さもいそがわしかりし身の。
   心の花か蘭菊の。狐川より引き返し。
   俊成の家にゆき.歌の望みをなげきしに。
   望みたりぬれば。また弓箭にたずさわりて。
   西海の波の上。しばしと頼む須磨の浦。源氏のすみ所。
   平家の為はよしなしと。知らざりけるぞ.はかなき。
   さる程に一の谷の合戦。今はこうよと見えし時。
   皆皆舟にとり乗って海上にうかむ。

<カケリ>
シテ「われも舟にのらんとて。
   汀の方に打ち出でしに後を見たれば。
   武蔵の国の住人に。岡部の六弥太と名乗って。
   六七騎が間追かけたり。これこそ望む所よと思い。
   駒の手綱をひっかえせば。六弥太やがてむずと組み。
   両馬が間にどうど落つ。かの六弥太をとって押さえ。
   腰の刀に.手をかけしに。



仕舞は、『三井寺 道行』は今日から通しの稽古となりました。

拍子を踏む直前の所作で、狂女物らしさを出すようにという指導を受けました。
また、2度ある面使いの演じ分けについても教えていただきました。

早いもので本番までもう1か月半、完成度を上げたいと思っています。




kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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