fc2ブログ
2007 / 12
≪ 2007 / 11   - - - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - - - - -  2008 / 01 ≫

クリスマスの短編の2作目も竹久夢二の童話です。

…と言っても、この作品が、クリスマスの話というわけではありません。しかし、作品の中で大きな役割を果たす映画「街の子」(作品のタイトルにもなっています)のクリスマスのシーンが印象的なので、クリスマスの短編として紹介することにしました。

映画の登場人物の少年ジャッキイにあこがれる春太郎
映画やテレビドラマ、小説や漫画の主人公にあこがれて、自分がその主人公になったような気になることは、子どもの頃、誰もが経験したことだと思います。
そんな子どもの心の動きが、率直に描かれている作品です。


街の子』(竹久夢二)


それは、土曜日の晩でした。
春太郎は風呂屋から飛んで帰りました。春太郎が、湯から上って着物をきていると、そこの壁の上にジャッキイ・クウガンが、ヴァイオリンを持って、街を歩いている絵をかいた、大きなポスターが、そこにかかっているのです。

                   十二月一日より
ジャッキイ・クウガン 街の子
                   キネマ館にて

と書いてあるのです。それを見た春太郎は、大急ぎで帯をぐるぐる巻きにして、家へ飛んでかえりました。
春太郎は、ジャッキイ・クウガンが大好きで、ジャッキイの写真はたいてい見ていました。だからもう今では、ジャッキイの顔を見ると、長い間のお友達のような気がするのでした。


▼read more


スポンサーサイト



kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

11 | 2007/12 | 01
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -