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今日は、昨日の続きで、漱石の家を突然訪ねてきたの話です。

の話の内容を漱石は、全く記していません。
それは、との約束を守ったということもあるのでしょうが、純粋にこの文章が短編小説だと考えると、内容を明らかにせず、読者の想像に任せる方が小説として深みが出るという側面もあったのではないでしょうか。
現代では、漱石の小説は明治という時代の知識人が抱えた近代化への相克という面で見られることが多いと思いますが、私は漱石は、同時代的には恋愛小説家と思われていたのではないかを思います。
もそう思っていたとすると、話の内容は恋愛にからむものような気がします。

私は、に対する漱石の優しさを、この二つの文章から感じました。

私はどちらにでも書けると答えて、暗に女の気色をうかがった。
私は「そんなら死なずに生きていらっしゃい」と云った。



硝子戸の中』(夏目漱石)




 女の告白は聴いている私を息苦しくしたくらいに悲痛を極めたものであった。彼女は私に向ってこんな質問をかけた。――
「もし先生が小説を御書きになる場合には、その女の始末をどうなさいますか」
 私は返答に窮した。


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kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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