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「源氏物語絵巻」を見てきました。

徳川美術館の「新館開館20周年記念 特別展 平成復元模写全図一挙公開 国宝源氏物語絵巻と平成復元模写 」に行って来ました。
展覧会の前半と後半に分けて展示される国宝の源氏物語絵巻は、『関屋』、『柏木三』、『竹河二』、『宿木一』、『宿木二』、『東屋二』が展示されていました。
特に『関屋』で復元のすばらしさを感じました。国宝では、ほとんどわからない空蝉一行の様子が「車十ばかりぞ、袖口、物の色あひなども、漏り出でて見えたる、田舎びず、よしありて、斎宮の御下りなにぞやうの折の物見車思し出でらる。」という「源氏物語」本文の様子のとおり描かれていたことがわかります。
 ○国宝 源氏物語絵巻『関屋(徳川美術館蔵)
 ○源氏物語絵巻『関屋』平成復元模写(徳川美術館蔵)

同じく加藤純子さんが復元した『蓬生』は、国宝の展示はありませんでしたが、国宝ではわからなかった藤の花が復元模写では美しく甦っていて、「源氏物語」本文の「大きなる松に藤の咲きかかりて、月影になよびたる、風につきてさと匂ふがなつかしく、そこはかとなき香りなり。」と藤の花の香りに誘われて源氏末摘花のことを思い出す場面であることがよくわかります。

また、隣接する蓬左文庫では、「絵手本・雛形-近世のイメージ・アーカイヴ-」と「駿河御譲本」の展示がありました。また、現存する最古の完本である重要文化財『河内本源氏物語』も展示されていました。

国宝の源氏物語絵巻と重要文化財の河内本源氏物語をいっしょに見ることができた贅沢な一日でした。




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kinkun

Author:kinkun
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