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今日から『橋弁慶』の稽古を始めました

今日から謡の稽古は『橋弁慶』になりました。
『橋弁慶』は有名な五条大橋での弁慶と牛若丸の話です。
今日は、弁慶が従者から五条大橋に出没して人を斬るという少年の話を聞く場面です。

シテ「これは西塔の武蔵坊弁慶にて候。
   われ宿願の子細あるにより。
   この間北野へ一七日参篭申して候。
   また今夜より十禅寺へ参らばやと存じ候。
   いかに誰かある。

トモ「おん前に候。
シテ「宿願の子細ある間。
   今夜より十禅寺へ参ろうずるにてあるぞ。

トモ「今夜の十禅寺参りをばおぼし召しおんとまり候え。
シテ「それはなにとてさようには申すぞ。
トモ「さん候きのう夜ふけて五条の橋を通りて候えば。
   年の頃十二三ばかりなる幼き者の。
   小太刀をもって切ってまわり候は。
   さながら蝶鳥のごとくにござ候。

シテ「などさようの者あらば討たざりけるぞ。
トモ「討たんとすれば追っぱらい。手もとに敵を寄せつけず候。
シテ「たとい手もとへ寄せつけずとも。大勢にては討つべきに。
トモ「おっ取りこむればふしぎにはずれ。
シテ「ま近く寄れば。
トモ「目にも見えず。
地謡「神変ふしぎ.奇特なる。神変ふしぎ奇特なる。
   化生の者に寄せあわせ。かしこうおこと討たすらん。
   都ひろしというとも。
   これほどの者あらじげに.奇特なる.者かな。


仕舞『田村クセ』は、3回目の通しの稽古になりました。
今日も姿勢について、左右のときなどはつま先に重心を乗せ、腰を前に出して、胸を張るようにという指導を受けました。
姿勢については、これまでも何度か指摘をされていますが、なかなか直らないのでより具体的な説明をしていただいたようです。

師匠に教え方を考えさせてしまう弟子って……




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kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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