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かぐや姫が月へ帰る日

かぐや姫の歌による交流を始めてから3年たちました。春の頃からかぐや姫は月を見ては、物思いにふけるようになります。
7月15日の夜にも思いつめているようのなで、侍女が竹取のに伝え、心配になった竹取のは、かぐや姫に何が心配なのかと尋ねます。
しかし、かぐや姫は心配ないと答えるのみです。
かぐや姫は月を見ると思い悩んでいるようで、竹取のも心配でなりません。
8月15日が近づいた月夜のある日、かぐや姫が縁側で泣いているので、竹取のが問いただすと、かぐや姫は「今まで黙っていましたが、私は月の都の者です。前世からの約束で、この世界にやってきましたが、今月15日には月に帰らなければなりません。」と言い、号泣します。
それを聞いた竹取のはあまりのことに泣きながら、その運命を怒り、嘆きます。
竹取の翁の屋敷の普通でない様子がの耳に入り、は竹取のの家に使者を遣わします。使者はほんのわずかの間に老け込んでしまった竹取のの様子に驚きます。
竹取のは、使者に今月15日にかぐや姫を迎えに月の都の人々が来ることを伝え、15日に兵士たちを派遣してかぐや姫を守ってほしいと頼みます。
使者の話を聞いたは、勅使少将高野の大国(おおくに)を総大将に六衛の司あわせて2000人もの兵士を、竹取のの家に派遣し、築地の上に1000人、屋根の上に1000人を配置します。
は、塗籠の中で、かぐや姫を抱きかかえ、は塗籠の戸を閉めて戸口を見張ります。
かぐや姫は、「このように私を閉じ込めても、月の都の人を相手に戦うことはできません。私は、の体が不自由になったときにお世話することもできず、月へ帰っていくことが心残りでなりません。」と話します。
竹取のは、かぐや姫の気持ちを理解しながらも、「立派な月の国の使者であろうと、邪魔立てさせない。」と憎しみを抑えられません。

かぐや姫が月を見て嘆く場面が、「竹取物語絵巻」に描かれています。
『高島藩主諏訪家伝来 竹取物語絵巻 下巻 絵3』(諏訪市博物館蔵)




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kinkun

Author:kinkun
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