2007/09/02 22:06:04
今日は「逝く夏」という感じの日でした。
今日の名古屋の最高気温は、26.3℃。夏の終わりを感じさせる一日でした。
『逝く夏の歌』(中原中也)
並木の梢が深く息を吸つて、
空は高く高く、それを見てゐた。
日の照る砂地に落ちてゐた硝子を、
歩み来た旅人は周章てて見付けた。
山の端は、澄んで澄んで、
金魚や娘の口の中を清くする。
飛んでくるあの飛行機には、
昨日私が昆虫の涙を塗つておいた。
風はリボンを空に送り、
私は嘗て陥落した海のことを
その浪のことを語らうと思ふ。
騎兵聯隊や上肢の運動や、
下級官吏の赤靴のことや、
山沿ひの道を乗手もなく行く
自転車のことを語らうと思ふ。
今日のような日には、「飛んでくるあの飛行機には、昨日私が昆虫の涙を塗つておいた。」の一節が思い出され、口に出したくなります。
中原中也の詩には、日本語のなまめかしさを感じます。
今日の名古屋の最高気温は、26.3℃。夏の終わりを感じさせる一日でした。
『逝く夏の歌』(中原中也)
並木の梢が深く息を吸つて、
空は高く高く、それを見てゐた。
日の照る砂地に落ちてゐた硝子を、
歩み来た旅人は周章てて見付けた。
山の端は、澄んで澄んで、
金魚や娘の口の中を清くする。
飛んでくるあの飛行機には、
昨日私が昆虫の涙を塗つておいた。
風はリボンを空に送り、
私は嘗て陥落した海のことを
その浪のことを語らうと思ふ。
騎兵聯隊や上肢の運動や、
下級官吏の赤靴のことや、
山沿ひの道を乗手もなく行く
自転車のことを語らうと思ふ。
今日のような日には、「飛んでくるあの飛行機には、昨日私が昆虫の涙を塗つておいた。」の一節が思い出され、口に出したくなります。
中原中也の詩には、日本語のなまめかしさを感じます。
スポンサーサイト
|ホーム|