2007/07/03 20:22:49
昨日の名古屋は、明け方は雨が降っていたものの、午後からは晴れ間も見えるようになり、夜は蒸し暑い夜でした。
今日の名古屋も、朝のうちは雨が降っていたものの、昼前には上がり、午後からは日も差すという昨日と同じような天気でした。
…ということは、今日も蒸し暑い寝苦しい夜になるのだろうか?
昨夜は、途中、目が覚めているのか眠っているのか判然としない時間がありました。
これは夢なのかなぁと思うことが何度もあり、朝になって芥川龍之介の『女体』を思い出しました。
『女体』(芥川龍之介)
楊某と云う支那人が、ある夏の夜、あまり蒸暑いのに眼がさめて、頬杖をつきながら腹んばいになって、
とりとめのない妄想に耽っていると、ふと一匹の虱が寝床の縁を這っているのに気がついた。
部屋の中にともした、うす暗い灯の光で、虱は小さな背中を銀の粉のように光らせながら、
隣に寝ている細君の肩を目がけて、もずもず這って行くらしい。
細君は、裸のまま、さっきから楊の方へ顔を向けて、安らかな寝息を立てているのである。
楊は、その虱ののろくさい歩みを眺めながら、こんな虫の世界はどんなだろうと思った。
自分が二足か三足で行ける所も、虱には一時間もかからなければ、歩けない。
しかもその歩きまわる所が、せいぜい寝床の上だけである。
自分も虱に生れたら、さぞ退屈だった事であろう。……
今日の名古屋も、朝のうちは雨が降っていたものの、昼前には上がり、午後からは日も差すという昨日と同じような天気でした。
…ということは、今日も蒸し暑い寝苦しい夜になるのだろうか?
昨夜は、途中、目が覚めているのか眠っているのか判然としない時間がありました。
これは夢なのかなぁと思うことが何度もあり、朝になって芥川龍之介の『女体』を思い出しました。
『女体』(芥川龍之介)
楊某と云う支那人が、ある夏の夜、あまり蒸暑いのに眼がさめて、頬杖をつきながら腹んばいになって、
とりとめのない妄想に耽っていると、ふと一匹の虱が寝床の縁を這っているのに気がついた。
部屋の中にともした、うす暗い灯の光で、虱は小さな背中を銀の粉のように光らせながら、
隣に寝ている細君の肩を目がけて、もずもず這って行くらしい。
細君は、裸のまま、さっきから楊の方へ顔を向けて、安らかな寝息を立てているのである。
楊は、その虱ののろくさい歩みを眺めながら、こんな虫の世界はどんなだろうと思った。
自分が二足か三足で行ける所も、虱には一時間もかからなければ、歩けない。
しかもその歩きまわる所が、せいぜい寝床の上だけである。
自分も虱に生れたら、さぞ退屈だった事であろう。……
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