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桜は、まだのようです。

名古屋でも一昨日の金曜日に開花宣言があったので、近所の桜の木を見に行きましたが、まだ咲いていませんでした。
明日からは暖かくなるようなので、咲き始めると思います。
しかし、月曜日から咲き始めると次の日曜日までもたないのではないかと心配です。
そうすると年度末で忙しいので、今年は花見ができないかも……。

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『三井寺』の謡の稽古は、

今日が6回目。
3月3日以来、3週間ぶりの稽古。今日は春の嵐になるという天気予報だったので、どうしようかとも思いました(←単なる怠け癖)が、これ以上稽古の間隔があくと全てを忘れてしまいそうなので、出かけました。

今日は、前回の続きで、クリからクセにかけて、上羽謡の前まででした。

〔クリ〕
地謡「それ長楽の鐘の声は。花のほかに尽きぬ。
   また竜池の柳の色は.雨の内に深し。

シテ「そのほかここにも世世の人。言葉の林のかねて聞く。
地謡「名も高砂の尾の上の鐘。暁かけて秋の霜。
   くもるか月もこもりくの.初瀬も遠し.難波寺。

シテ「名所多き鐘の音。
地謡「尽きぬや法の.声ならん。

〔クセ〕 
地謡「山寺の春の夕べを来てみれば.入相の鐘に。
   花や散るらん。げに惜しめども.など夢の春と暮れぬらん。
   そのほかの暁の。妹背を惜しむきぬぎぬの。
   怨みをそうる行くえにも.枕の鐘やひびくらん。
   まった待つ宵の。更けゆく鐘の声聞けば。
   あかぬ別れを悲しむ。鳥はものかはと詠ぜしも。
   恋路の便りの.おとずれの声と聞くものを。
   または老いらくの。寝覚ほどふるいにしえを。
   今思い寝の夢だにも。涙心の寂しさに。
   この鐘のつくづくと。思いを尽くす暁を。
   いつの時にか比べまし。


今日は、いつも以上にうまく謡えなかったので、短かったような気がします。

仕舞『柏崎 道行』は、2度目の通しての稽古。今回も、また、拍子のタイミングと姿勢について指導を受けました。
師匠には、本当に進歩がない弟子だと思われていることと思います。



白木蓮の花が咲いていました。

昨日に引き続き、実家の庭に咲いていた白木蓮の花です。

白木蓮


大きな花は、蕾のうちにヒヨドリに齧られてしまったとのこと。
無事に咲いたのは小さな蕾だけだったようです。
木蓮の学名は、Magnolia denudata(マグノリア・デヌダータ) 。
学名のMagnoliaは、フランスの植物学者Magnolさんの名前にちなんでいるとそうです(フランス語なので、発音はマニョルだと思います)。

私は、マグノリアと聞くと20年以上前の「マグノリアの香り」というイギリス製のテレビドラマを思い出します。
このドラマは、アガサ・クリスティがメアリ・ウェストマコット名義で書いた「白木蓮の花」という短編をドラマ化したものです。
実はこのドラマを見るまで、私はマグノリアと白木蓮が同じ花だと知りませんでした(正確には、マグノリアは、モクレン属の総称です)。
今よりずっとテレビを見ていた頃の話です。

君子蘭の花が終わろうとしていました。

昨日、実家に寄ったら、鉢植えの君子蘭の花が咲いていました。
もうほとんどの鉢は咲き終わったとのこと。
これは、一番遅かったという鉢です。


君子蘭


君子蘭の学名は、Clivia miniata(クリビア・ミニアータ)だそうです。
ヒガンバナ科で、原産地は南アフリカとのこと。
ということは、蘭ではないんですね!


今日は彼岸の中日なので、墓参りに

行きました。
今朝は0℃近くまで気温が下がり、冷たい朝でしたが、昼過ぎには15℃近くまで気温も上昇し、春めいた一日でした。
両親とともに、午後からお墓参りに行きました。
お墓のある八事霊園は、実家から歩いていける距離なので、ゆっくりと歩いていきました。
彼岸の中日で、天候も良かったので、混雑していました。
ほとんどのお墓に、新しい花が手向けられていました。

八事霊園


明日はさらに暖かくなるようです。いよいよ春本番かな?


名古屋の開花日は明後日

今日、発表された気象庁の3度目の開花予想によると、名古屋の開花日は明後日(22日)とのことです。
彼岸に入ったというのに、毎日寒い朝が続いているので、ちょっと信じがたいところもありますが、きっと暖かかった2月の貯金があるのでしょう。

今年の桜は4月までもつのでしょうか?


明日からホームで列車の到着メロディ

が流れます。

名古屋の地下鉄の5路線で、明日から列車がホームに到着するのをお知らせするメロディが流れます。名古屋市交通局ではメロディサインと呼んでいるようです。
これまでは、名城線・名港線で試行されていましたが、明日の始発から、路線別に全てオリジナルのメロディとなるとのことです。
メロディはいずれも古屋市立大学芸術工学部の水野みか子助教授の作曲だそうです。
それぞれ約10秒程度のメロディですが、曲名もあるとのことです。

東山線・上り「イエローライン」
東山線・下り「ドリーム」
名城線・右回り「サークル・ポイント」
名城線・左回り「ランディング」
名港線・上り「海」
名港線・下り「ハッピータイム」
鶴舞線・上り「ファンタジー」
鶴舞線・下り「サンライト」
桜通線・上り「チェリー」
桜通線・下り「オーバル」

私は、鶴舞線のメロディが好きです。通勤で使うので明日からが楽しみです。



「体感王国東山」が開幕しました。

このところ体調がすぐれなかったので、更新できませんでした。
今日から、更新を再開します。

東山動植物園が今年で開園70周年となるのを記念したイベント「体感王国東山」が今日開幕しました。

ライオン舎の中にガラス張りの観覧場所を作り、ライオンを間近で見ることのできる「ワ~オチューブ」や、コアラが生活している森を歩くことができる「コアラの森のさんぽ道」、植物園の樹林の中を爽快に滑り降りることのできる200mのローラー滑り台「樹快ダー」など楽しそうなイベントがいっぱいです。

6月3日まで開催されているということなので、もう少し暖かくなったら行きたいと思っています。


『水晶の栓』の新訳を読みました。

水晶の栓』は、ハヤカワ・ミステリ文庫によるアルセーヌ・ルパンシリーズの新訳の第4弾。翻訳は平岡敦さん。

初期のルパンシリーズは、ガニマールのようなルパンを捕まえようとする者の視点から、神出鬼没の怪盗ルパンを描く短編でした。

しかし、長編第一作(私は、『ルパン対ホームズ』は連作短編集だと思っています)となった『奇巌城』では、ルパンを追う探偵役が中心となり、いまいちルパンの影は薄くなります。

作者もこれでは、ルパンの登場場面が少ないと思ったのか、次の『813』では、一転して、ルパンが主人公に復帰します。

そして、この『水晶の栓』。相手に翻弄されながら真実に迫るという筋立てで、ルパンはある意味探偵役となります。

失敗に失敗を重ねつつ、飽くなき執念で真実に迫るというこのスタイルは、私には金田一耕助を思い起こさせます。

ルパンシリーズの翻案物も手がけたため、『獄門島』などの作品でのルパンシリーズの影響が言われている横溝正史氏ですが、金田一耕助のスタイル自身にも影響を受けているのではないでしょうか。

いずれにしても、新潮文庫の堀口大學氏の訳でしか読んだことのなかった『水晶の栓』を新訳で読めたのは、とても楽しかったです。


カロライナジャスミンの花が満開に

なろとしています。
ベランダで育てているカロライナジャスミンの鉢植えが、昨年より2週間ほど早く満開になろうとしています。
昨冬は、3月初めから咲き始めましたが、今冬は既に12月から少しずつ咲き続けていました。今年はやはり暖冬なんですね。

カロライナジャスミン


カロライナジャスミンは、ふじうつぎ科で、学名は、Gelsemium sempervirens。
アメリカのカロライナ州原産で、花がジャスミンのような香りがすることから、ジャスミンとは全く違う植物なのに、こう呼ばれるようになったとのことです。
夜に特に香るようで、我が家のベランダでは今夜も良い香りがしています。


『三井寺』の謡の稽古は、

今日が5回目。
今日は仕事の関係で何度も携帯が鳴り、稽古に行けないかと思いましたが、2時半過ぎには一段落したので、3時頃に稽古に行きました(こういう時には、稽古場が近いことを感謝しています)。

今日は、前回の続きで、地次第から、地返し、ワキとの問答、そして鐘の段までした。

シテ「竜女が成仏の縁にまかせて。
   わらわも鐘を.つくべきなり。

地謡「影はさながら霜夜にて。月にや鐘は。さえぬらん。

狂言「狂女が鐘つこうずる由申し候。
ワキ「汝が鐘つこうずると申すか思いもよらぬ事よ。
シテ「夜庾公が楼にのぼりしも。
   月に詠ぜし鐘の音なり許さしめ。

ワキ「それは心ある古人の事。狂人として鐘つくべきか。
シテ「今宵の月に鐘つくこと。狂人とてないといたまいそ或る詩に曰く。
   団団として海嶠を離れ.漸漸として雲衢を出ず。
   この後句なかりしに。明月に向かい心を澄まし。
   今宵一輪満てり。清光いずれの所にかなからんというこの句をもうけ。
   あまりの嬉しさに心乱れ。高楼にのぼり鐘をつく。
   人人いかにと咎めしにこれは詩狂と答う。
   かほどの聖人なりしかども。月には乱るる心あり。
   ましてや拙き.狂女なれば。
 
地謡「許したまえや人人よ。煩悩の夢をさますや。法の声も静かに。
   まず初夜の鐘をつく時は。

シテ「諸行無常とひびくなり。
地謡「後夜の鐘をつく時は。
シテ「是生.滅法とひびくなり。
地謡「晨朝のひびきは。
シテ「生滅滅已。
地謡「入相は。
シテ「寂滅。
地謡「為楽とひびきて菩提の道の鐘の声。月も数そいて。
   百八煩悩の眠りの。驚ろく夢の夜の迷いも。はや尽きたりや後夜の鐘に。
   われも五障の雲.晴れて。真如の月の影を。眺めおりて.明かさん。


この能、最大の見所である鐘の段は、やはり難しかったです。

仕舞『柏崎 道行』は、今回から通しの稽古となりました。
今回も、拍子のタイミングと姿勢について指導を受けました。なぜ、自分の手足なのに、自分の思っているように動かせないのだろうか。



季節が3月の能といえば、

 『角田川』。
人気曲ということで演じられる機会も多いせいか、私が最も多く見たことのある能です。能の中で、3月15日が梅若丸の命日とされています。
古くから梅若丸を実際に舞台上に登場させる演出と、声だけの登場とする演出があります。両方とも見たことがありますが、どちらもそれぞれ良さがあると思います。
あと『盛久』も、平家物語から季節は3月とされています。

芦刈』と『花月』も季節は3月。こちらは梅の花が出てきます。
』と『東北』は2月の設定ですが、やはり梅の花が出てきます。
胡蝶』は金春流では正月の設定ですが、個人的には3月の方がイメージに合うような気がします。この曲は穂高先生が舞うのを東京で見たことがあります。

今年の冬は暖かかったので、名古屋でも既に梅の花は満開です。
桜の能も含めると春の能は、たくさんあります。春は能を見る楽しみが増える季節だと思います。



kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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