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名古屋能楽堂の12月定例公演に行きました。

今日は、昨日(2011年12月4日)見に行った名古屋能楽堂の12月定例公演を紹介します。
今年度の名古屋能楽堂定例公演のテーマは、“~能・狂言と“世界”~”とのことです。
12月の定例公演の演目は、』、狂言棒縛』、土蜘蛛』の3番と舞囃子1番、仕舞2番でした。

名古屋能楽堂定例公演201112_01

名古屋能楽堂定例公演201112_02

今月の演目のテーマは、“海外の要人が見た能①””とのことです。



木曾の山里の僧が都へ向かう途中、近江の粟津で一人の女に会います。
女が社に参り涙を流しているので、不審に思い声をかけるとこれはああなたと故郷を同じくする木曾義仲を祭った社だから、その霊を慰めてほしいといって消え去ります。
宋は、里の男に義仲の最期と御前のことを聞き、弔いをすると、先刻の女が武者姿で現れ、義仲に仕えた御前の霊であることを知らせます……。


昭和8(1933)年2月末より、アイルランドの劇作家で、戯曲ピグマリオン」(ミュージカルマイ・フェア・レディ」の原作)の作者として知られるバーナード・ショウが来日した折に、靖国神社能楽』と狂言蚊相撲』を鑑賞したそうです。
その時、77歳だったショウは、を観て“新しくて興味あるものを学んだ”との感想を残したそうです。

衣斐愛師は、女性というわけではなく、小柄なので、シテが女性のは似合います。
また、動きも軽快なので、『』のようなはぴったりだと思いました。
後場の長刀つかいも見応えがありました。

狂言棒縛

酒好きな太郎冠者と次郎冠者の2人は、主人が留守になるたびに酒蔵に忍び込んでは盗み酒をしています。
今日も外出しなくてはいけなくなった主人は、まず次郎冠者を呼び出し、最近、棒の手の稽古をしている太郎冠者にその型をさせ、隙を見て縄で括りつけようと声をかけます……。


アメリカビル・クリントン元大統領が来日した際の東京赤坂迎賓館での政府レセプションで、野村万作野村又三郎(先代)井上菊次郎で、この狂言を披露したそうです。

太郎冠者を演じた鹿島俊裕師のひょうきんな表情が笑いを誘いました。
と違っては顔の表情でも演技するのだとよくわかりました。

土蜘蛛

病の床にある源頼光の下に胡蝶という侍女が薬を持って見舞いに訪れ、
気弱になっている頼光に治療すれば治ると慰めの言葉を残して帰ります。
頼光がふと気付くと、部屋に一人の僧がいて、千筋の糸を投げ掛けます。
頼光が枕元に置いてあった名刀膝丸で斬りつけると、なおも糸を繰り出し消え失せます。
この音に驚いた警護の武者は、床に残った血の跡をたどり化物退治に出かけます……。


明治12(1879)年7月8日に、来日中のアメリカの前大統領のグラント将軍を歓待する能会が、岩倉具視邸で催され、半能望月』、狂言釣狐』、土蜘蛛』ほか仕舞4番が上演されたそうです。
このときは、あらすじの英訳が準備されたと伝えられているそうです。

シテ松山幸親師が投げた糸は20以上だったと思います。
糸をきれいに投げるのは難しいと聞いていますが、今回の舞台では2、3回は失敗もあったように見えましたが、多くは美しい放物線を描いて飛んでいました。

壬生狂言では、この『土蜘蛛』の糸を貰って帰るといいことがあるという言い伝えがあり、観客が先を争って糸を奪い合うそうですが、さすがにの公演ではそういうことはありませんでした。


今回の定例公演は、当日券は完売で満席でした。
見所がこんなに賑わっている定例公演は久しぶりでした。
演目が人気演目だったからでしょうか、あるいは、仕舞舞囃子も含めると五流派勢ぞろいだったからでしょうか。

いずれにしても、空席の目立つ見所よりは、満員の見所で見る方が舞台も盛り上がると感じました。





今日の謡の稽古は、『鞍馬天狗』の1回目。

今日からの稽古は、『鞍馬天狗』になりました。
今日の場面は、鞍馬の西谷から花の便りがあり、東谷の僧稚児を連れて花見に赴くも、一人の客僧が花を眺めているのを見て、他人の交じる面白くないと退散してしまう場面です。

シテ「これは鞍馬の奥僧正が谷に住居する客僧にて候。今日は一山の花見と申し候ほどに。
   われらもまかり出で花を眺めばやと存じ候。

〔狂言「いかに申し候。西谷より御使に参りて候。すなわちこれに御文の候。御覧候え。〕
ワキ「なにと西谷よりの文と候や。すなわち開いて見うずるにて候。
   なになに西谷の花。今を盛りと見えて候に。などやおん音信にもあずからざる。
   一筆啓上せしめ候古歌に曰く。きょう見ずはくやしからまし花盛り。
   咲きも残らず。散りも始めず。げに面白き歌の心。たとい音信なくとても。
   木蔭にてこそ.待つべきに。

地謡「花咲かば告げんといいし.山里の。告げんといいし山里の。
   使は来たり馬に鞍鞍馬の山のうず桜。手折り栞をしるべにて。奥も迷わじ咲きつづく。
   木蔭に並みいて。いざいざ花を.眺めん。

〔狂言「これはいかな事。皆々奥へ御出でなされた。
   惣じてこのしうた御座敷をさますも、この客僧故じゃ。
   おのれ身共がままにならば、これこれをいただかせたいな。
   のう腹立ちや、のう腹立ちや、のう腹立ちや。〕
シテ「言語道断の事にて候。某これに候とてみなみな座敷を立たれて候。
   遥かに人家を見て花あればすなわち入り。貴賎と親疎とを論ぜざるをこそ。
   春の習いと聞くものを。浮世に近き鞍馬寺。本尊は大悲多聞天。
   慈悲にもれたる.人々かな。


今日の箇所には、それほど難しい謡はありませんでした


一方、仕舞の稽古は、今日から『吉野静』のキリの通しの稽古になりました。
※『吉野静』のあらすじ:http://www.syuneikai.net/yoshinoshizuka.htm(名古屋春栄会のサイトから)

この仕舞は、詞章の意味を考えて舞うようにとの指導を受けました。
そんなに難しい型がある仕舞ではないので、謡にあわせて舞えるようにしたいと思っています。



今日の謡の稽古は、『弓八幡』の6回目。

今日のの稽古は、『弓八幡』の7回目でした。
今日の場面は、高良の神が、君を守る神楽を奏し、御代を祝う場面です。
※『弓八幡』のあらすじ:http://www.syuneikai.net/yumiyawata.htm(名古屋春栄会のサイトから)

シテ「あら有難やもとよりも。人の国よりわが国。
   他の人よりはわが人と。誓いの末もあきらけき。
   真如実相の月弓の。八百万代に末までも。
   動かず絶えず君守る。高良の神とは.わが事なり。

地謡「二月の。初卯の神楽おもしろや。
シテ「うたえや謡え。日影さすまで。
地謡「そでの白木綿かえすがえすも。千代の声ごえ。謡うとかや。
〔神舞〕
地謡「げにや末世と.言いながら。げにや末世と言いながら。
   神の誓いはいやましに。かくあらたなる御相好。
   拝むぞたっとかりける。

シテ「君を守りの御誓い。もとより定めある上に。
   殊にこの君の神徳。天下一統と守るなり

地謡「げにげに神代今の代の。しるしの箱の明らかに。
シテ「この山上に宮居せし。
地謡「神の昔は。
シテ「ひさかたの。
地謡「月の桂の男山。さやけき影は所から。
   畜類鳥類鳩吹く松の風までも。
   皆神体と現れ.げにたのもしき神ごころ。
   示現大菩薩八幡の.神徳ぞ豊かなりける。
   神徳ぞ豊か.なりける。


今日の箇所を稽古していただくのは2回目(2010年3月20日の日記参照)なので、自分ではうまく謡えたつもりでした。
ただ、穂高先生はそのことに気付いていらっしゃらないようでしたので、自分で思うほどうまく謡えていたわけではないようです。


一方、仕舞の稽古は、『吉野静』のキリの2回目でした。
今日で最後まで進みました。
※『吉野静』のあらすじ:http://www.syuneikai.net/yoshinoshizuka.htm(名古屋春栄会のサイトから)

地謡「さるほどに。時移って。主君も今は。忠信が。
   かしこき謀に。難なく君をば。落とし申し。
   心静に。願成就して。都へとてこそ。かえりけれ。


後半はゆったり舞うようにとの指導を受けました。
本番までにあと3回ほどしか稽古がないので、しっかり復習しようと思っています。



今日の謡の稽古は、『弓八幡』の6回目。

今日のの稽古は、『弓八幡』の6回目でした。
今日の場面は、後宇多の院臣下に、桑の弓を袋に納めたまま君に捧げる謂れを語っていた老翁が、実は自分は高良の神だと告げて消えてしまう場面です。
※『弓八幡』のあらすじ:http://www.syuneikai.net/yumiyawata.htm(名古屋春栄会のサイトから)

シテ「遷すや神代の跡すぐに。
地謡「今も道あるまつりごと。あまねしや神籬の。おがたまの木の枝に。
   金の鈴を結びつけて千早ふる神遊び。七日七夜の御神樂。
   まことに天も納受し。地神も。感應の海山治まる御代に立ち帰り。
   国土を守り給うなる。八幡三所の神徳ぞめでたかりける。
   げにや誓いも.影高き。げにや誓いも影高き。
   この二月の神祭りかかる神慮ぞありがたき。

シテ「ありがたき千世の御声を松風の。ふけ行く月の夜神樂を。
   奏して君を祈らん。

地謡「いのる願いも瑞籬の。久しき代より仕へてし。
シテ、ツレ「われはまことは代代を経て。今この年になるまでも。
地謡「生けるを放つ。高良の神とはわれなるが。この御代を守らんと。
   唯今ここに来たりたり。八幡大菩薩の。
   御神託ぞ疑うなとてかき消すように.うせにけりかき消すやうに.失せにけり。

<中入>
ワキ、ワキツレ二人「都に帰り.神勅を。
ワキツレ二人「都に帰り神勅を。
ワキ、ワキツレ二人「ことごとく奏しあぐべしと。言えばお山も音樂の。
   聞こえて異香薫ずなる。げにあらたなる奇特かなげにあらたなる.奇特かな。


今日のは、それほど難しいところはありませんでした。


一方、仕舞の稽古は、今日から『吉野静』のキリを始めました。
※『吉野静』のあらすじ:http://www.syuneikai.net/yoshinoshizuka.htm(名古屋春栄会のサイトから)

シテ「賤やしづ。しづのおだまきくりかえし。
地謡「昔を今に。なすよしもがな。
   大かた舞の面白さに。大かた舞の面白さに。
   時刻を移して。進まぬもありけり。または判官の。
   武勇におそれて。よし義経をば。落とし申せと。
   僉議加うる。衆徒もありけり。


お正月の会までは、稽古の回数があまりないので、しっかり稽古したいと思っています。



第32回名古屋金春流友会の写真を掲載しました。

11月5日に開催された名古屋金春流友会の写真を名古屋春栄会のホームページに掲載しました。
今年はたくさんの写真を撮影していただいたので、掲載点数を増やしました。
よろしければ、ご覧ください。
第32回名古屋金春流友会のフォトギャラリー:http://www.syuneikai.net/ryuyu2011photo.htm名古屋春栄会のサイトから)

名古屋金春会2011_02
[2011年11月5日(土)撮影]




kinkun

Author:kinkun
名古屋春栄会のホームページの管理人

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