I Have a Dream

今日は、ワシントン大行進の日です。

今から45年前の1963年8月28日、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(Martin Luther King, Jr)らによって、人種差別撤廃を求める運動の一環としてワシントン大行進(The March on Washington for Jobs and Freedom)が行われ、20万人以上が参加しました。
その行進の途中で、キング牧師は有名な「I Have a Dream」の演説を行います。
この演説は、即興で行われたとのことですが、“I have a dream”のフレーズを何度も繰り返して、人種平等社会の実現を訴えた20世紀アメリカを代表する名演説として知られています。
また、口に出して読んでみると、“I have a dream”のフレーズの繰り返しが、独特のリズムを生んでいることにも気付かされます。

今日は、この演説の全文を紹介します。

I Have a Dream

(Delivered on the steps at the Lincoln Memorial in Washington D.C. on August 28, 1963)


Five score years ago, a great American, in whose symbolic shadow we stand signed the Emancipation Proclamation. This momentous decree came as a great beacon light of hope to millions of Negro slaves who had been seared in the flames of withering injustice. It came as a joyous daybreak to end the long night of captivity.
But one hundred years later, we must face the tragic fact that the Negro is still not free. One hundred years later, the life of the Negro is still sadly crippled by the manacles of segregation and the chains of discrimination. One hundred years later, the Negro lives on a lonely island of poverty in the midst of a vast ocean of material prosperity. One hundred years later, the Negro is still languishing in the corners of American society and finds himself an exile in his own land. So we have come here today to dramatize an appalling condition.
In a sense we have come to our nation's capital to cash a check. When the architects of our republic wrote the magnificent words of the Constitution and the declaration of Independence, they were signing a promissory note to which every American was to fall heir. This note was a promise that all men would be guaranteed the inalienable rights of life, liberty, and the pursuit of happiness.
It is obvious today that America has defaulted on this promissory note insofar as her citizens of color are concerned. Instead of honoring this sacred obligation, America has given the Negro people a bad check which has come back marked "insufficient funds." But we refuse to believe that the bank of justice is bankrupt. We refuse to believe that there are insufficient funds in the great vaults of opportunity of this nation. So we have come to cash this check -- a check that will give us upon demand the riches of freedom and the security of justice. We have also come to this hallowed spot to remind America of the fierce urgency of now. This is no time to engage in the luxury of cooling off or to take the tranquilizing drug of gradualism. Now is the time to rise from the dark and desolate valley of segregation to the sunlit path of racial justice. Now is the time to open the doors of opportunity to all of God's children. Now is the time to lift our nation from the quicksands of racial injustice to the solid rock of brotherhood.



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theme : アメリカ合衆国
genre : 政治・経済

五重塔

今日は、谷中の五重塔が焼失した日です。

谷中天王寺は、元は日蓮宗の寺で感応寺と称していました。
最初の五重塔は、寛永21(1644)年に完成しますが、明和9(1772)年、江戸三大大の一つ、明和の大火と呼ばれる火事で焼失し、その19年後の寛政3(1791)に再建されます。
この五重塔は、幸田露伴の「五重塔」のモデルとして有名です。
元禄11(1698)年、邪宗として幕府の弾圧を受け、天台宗に転宗させられ、天保4(1833)年に天王寺に改号します。
総ケヤキ造りで高さ11丈2尺8寸(34.18m)で、江戸で一番高い五重塔だったそうです。
明治5()年、広大な天王寺境内の大部分は東京府に移管され、谷中霊園となり、 五重塔も明治41(1908)年6月に東京市に寄贈されます。
その後、関東大震災東京大空襲の惨禍を生き延びましたが、昭和32(1957)年7月6日放火心中事によりにより焼失しました。
焼失直後の五重塔(読売新聞のサイトから)
心中をしたのは48歳の洋服職人と23歳の女性で、不倫関係の清算を図るために、焼身自殺したと言われています。
その後、五重塔は再建されず、現在は礎石が残るのみとのことです。

今日は、幸田露伴の『五重塔』の冒頭を紹介します。

五重塔』(幸田露伴)

其一

 木理美しき槻胴、縁にはわざと赤樫を用ひたる岩畳作りの長火鉢に対ひて話し敵もなく唯一人、少しは淋しさうに坐り居る三十前後の女、男のやうに立派な眉を何日掃ひしか剃つたる痕の青青と、見る眼も覚むべき雨後の山の色をとゞめて翠の匂ひひとしほ床しく、鼻筋つんと通り眼尻キリリと上り、洗ひ髪をぐるぐると酷く丸めて引裂紙をあしらひに一本簪でぐいと留めを刺した色気無の様はつくれど、憎いほど烏黒にて艶ある髪の毛のひと綜二綜後れ乱れて、浅黒いながら渋気の抜けたる顔にかゝれる趣きは、年増嫌ひでも褒めずには置かれまじき風体、我がものならば着せてやりたい好みのあるにと好色漢が随分頼まれもせぬ詮議を蔭では為べきに、さりとは外見を捨てゝ堅義を自慢にした身の装り方、柄の選択こそ野暮ならね高が二子の綿入れに繻子襟かけたを着て何所に紅くさいところもなく、引つ掛けたねんねこばかりは往時何なりしやら疎い縞の糸織なれど、此とて幾度か水を潜つて来た奴なるべし。


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theme : 神社仏閣
genre : 学問・文化・芸術

タイタニック

今日はタイタニック号が遭難した日です。

タイタニック号 (RMS Titanic) は、イギリスホワイト・スター・ライン(White Star Line)社が建造した豪華客船で、処女航海の途中、大正元(1912)年4月14日23時40分過ぎに氷山に接触し、翌15日未明にかけて沈没しました。
乗員乗客1,513人が犠牲となり、当時世界最悪の海難事故となりました。
その後、何度か映画化され、世界的に有名なりました。
こうした事故では、事故後よく言われるに陰謀説もあるようです。また、運んでいたミイラによる呪い説も有名です。
名古屋市生れの推理作家・小酒井不木(こさかい ふぼく)〔明治23(1890)年10月8日〜昭和4(1929)年4月1日〕は、短編「怪談綺談」の中の『木乃伊の祟り』で、このミイラ説を紹介しています。


怪談綺談・木乃伊の祟り』(小酒井不木)

 エジプトの王朝時代の墓を掘り出すものは必ず祟りを受けて不幸を受けたり死んだりするという言い伝えがある。のみならず発掘されてから諸方へ運ばれた木乃伊(ミイラ)がその行先でいろいろな祟りを起したという例もまた尠くない。かつてロンドンの大英博物館にエジプトのある王妃の木乃伊が陳列された。記録によると西暦紀元前千六百年にテーベスに住んだ人であると分った。
 ところが発掘に加ったド氏は木乃伊発見の二三日を経たある日、何気なく銃を取り上げると突然爆発して右の腕を失った。同じく発掘に携ったド氏の友人の一人は、その同じ年全財産を失い、今一人はやはり同じ年にピストルで打たれて死んだ。


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theme : 歴史
genre : 学問・文化・芸術

宝引

正岡子規は、3月18日の「墨汁一滴」で

宝引について書いています。(明治34(1901)年3月18日)
宝引とは、束ねた紐を客に引かせ、当たりが付いた紐を引いた者に景品を出す福引の道具のことです。
今では、実物を見ることはほとんどないと思います。

子規宝引の説明を聞いた虹原は、鈴木貞次郎〔明治12(1879)年〜昭和45(1970)年〕のことです。鈴木貞次郎は、山形県生れで、明治39(1906)年にブラジル移民の草分けとして、ブラジルにわたり、戦前は邦字紙を執筆し、戦後も「ブラジル移民の草分け」などの著作を残しました。


墨汁一滴』(正岡子規)

宝引といふ事俳句正月の題にあれど何の事とも知らずただ福引の類ならんと思ひてありしがこの頃虹原の説明を聞きて疑解けたり。虹原の郷里(羽前)にてはホツピキと称へて正月には今もして遊ぶなりと。その様は男女十人ばかり(男三分女七分位なるが多く、下婢下男抔もまじる事あり)ある家に打ち集ひ食物または金銭を賭け(善き家にては多く食物を賭け一般の家にては多く金銭を賭くとぞ)くじを引いてこれを取るなり。くじは十人ならば四、五尺ばかりの縄十本を用意し、親となりたる者一人その縄を取りてその中の一本に環または二文銭または胡桃の殻などを結びつく。これを胴ふぐりといふ、これ当りくじなり。親は十本の縄の片端は自分の片手にまとひ他の一端を前に投げ出す。元禄頃の句に

宝引のしだれ柳や君が袖  失名

とあるは親が縄を持ちながら胴ふぐりを見せじとその手を袖の中に引つこめたる処を形容したるにや。かくて投げ出したる縄を各一本づつ引きてそのうち胴ふぐりを引きあてたる者がその場の賭物を取る。その勝ちたる者代りて次の親となる定めにて、胴ふぐり親の手に残りたる時はこれを親返りといふとぞ。


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theme : 俳句
genre : 小説・文学

マルクス忌

今日は、マルクスの命日です。

ソビエト連邦の崩壊で共産主義国家が次々と消滅し、マルクス主義もすっかり過去のもののように感じられる最近ですが、カール・ハインリヒ・マルクス(Karl Heinrich Marx)〔文政元(1818)年5月5日〜明治16(1883)年3月14日〕は20世紀において、世界に最も影響を与えた思想家だったと思います。
カール・ハインリヒ・マルクスは、フランス国境に近いドイツトリーア(Trier)出身のユダヤ系ドイツ人です。

一つの妖怪がヨーロッパにあらわれている、――共産主義の妖怪が。』で始まり、『万国のプロレタリアよ、団結せよ!』で終わるフリードリヒ・エンゲルス(Friedrich Engels)との共著「共産党宣言(共産主義者宣言)」は、弘化5(1848)年2月にロンドンで出版されます。
この12,000語あまりのパンフレットは、ロンドンの秘密結社“共産主義者同盟”の幹部のカール・シャッパー(Karl Schapper)から依頼を受けた“共産主義者同盟”のための綱領文書です。

日本においては、明治37(1904)年11月13日発行の週刊『平民新聞』第53号に幸徳秋水堺利彦が共訳して掲載したものが最初の翻訳です。なお、この号はただちに発売禁止措置をうけました。
一方、マルクスの代表的な著作である「資本論」は、特に共産主義について書いた著作ではないので、発禁処分は受けませんでした。

資本主を最初に定義したのが、マルクスの「資本論」だったというのも、皮肉ですね。

theme : 歴史
genre : 学問・文化・芸術

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